中村座千穐楽のカーテンコール
カーテンコールのことを思い出すままに。
「髪結新三」では、それまで幕が開いたままの場面転換(新三内←→家主内)だったし、もう大団円、みたいなイメージがあるから、焰魔堂橋を前に幕が閉まったらば大拍手。さぁ、カーテンコールだ、みたいな雰囲気。
他の劇場でもまあ、あらまだあるの?という感じはあるけど、ここまでではない。千穐楽ゆえ、余計に、だったのかなぁ。客電を落としてあればそんなことはなかった? 大詰めがいかにも「添え物」っぽくみえて残念だった。
カーテンコールでは、最後まで残ってた役者さんたちが登場して、一言ずつ挨拶。上手から、橋之助、彌十郎、(真ん中の勘三郎は最後に)、亀蔵、菊十郎、勘九郎、橘太郎。だったように思う。
彌十郎さんが中村座の7ヶ月を、紅葉や雪、桜、今は紫陽花というように、季節の花などで表現されたのが、とても印象に残った。そんなふうに言われると、ほんとに秋から初夏への、中村座の周りの風景とともに様々なことが思い出される。
菊十郎さんは、身を縮めるようにして「尾上でございます」と。そのたたずまいが、いかにもで言うに言われぬ風情。勘三郎さんが「祖父の菊五郎の一番新しい弟子」「この方も国宝」と紹介された。それから、前エントリーで触れた勘九郎、橘太郎発言が。
橘太郎さんは昼の部では「十種香」の白須賀六郎で、昼夜ともに「いつもの橘太郎」イメージとは違う姿を見せてくれた。
勘三郎さんは、今日が本来の千穐楽で、明日は震災のチャリティーですから、とは言いながらしかし「日延べ(追加公演)は役者の勲章」とも。こんな率直さも素直にうなずける。そして一本締め。
幕がしまって、でもまだ拍手。私はもうじゅうぶん、とは思ってたの(ここらあたりが中村屋千穐楽の初心者?) そうしたらもう一度、幕が開いた。最後の最後、菊十郎さんが舞台下手に残っていた書き割りの岩の陰に隠れたのが、めちゃ可愛かったなー。
終わってから靴をはいて小屋から出て、ふっと気が付いたら私の真ん前を歩くのは好江夫人。後ろ姿だけでもわかる(意外と小柄なのね)存在感はさすがでしたわ~。


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