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2004年9月

2004.09.08

「大工調べ」の与太郎は

私は落語を聞くのに理屈とも批評とも無縁で、ただ心地よく聞いていたい。でも、そうではあるが、ちょこっと心にひっかかるトゲがある場合もあって、確か5月の「池袋長講」の時も、そんな何かがあったのに何だったっけと、自分の記憶力の危うさを、またしても思い知ることになってしまった。

でも、当時のネタ帳(ファンサイト内)を見るまでもなく思い出せてよかった! 「大工調べ」の与太郎に違和感があったんだ。勿論見せ場(聞かせどころ)は棟梁の啖呵だろうけど、発端は与太郎。その与太郎があまりにも「与太郎」すぎて、とても仕事ができるとは思えない。大家さんに毒づくところなんかは、まんま与太郎でいいんだろうけど、でも、これじゃああんまりなんでは、と少し引いてしまったのだ。

フルバージョンの「大工調べ」は志ん朝さんのCDと、志らくさんのCD(猛スピードなんだ、これが)でしか聞いたことがないかも。それだって随分前のことだから、誰かの噺と比べて、ということではなくて、単に噺の流れの中で、そう感じたのだと思う。この与太郎は私の中ではテーマだな、とその時思ったことも今思い出した。

でも、それ以来、聴く機会に恵まれていない。

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2004.09.03

「狂言ござる乃座 32nd」

9月1日(水) 19時開演 於・国立能楽堂  野村萬斎、野村万作、石田幸雄、野村裕基ほか

「しびり」
野村萬斎さんの長男、裕基くんを初めて見たのは、今年1月の「靱猿」(近鉄劇場)。ほんとは去年秋の東京の初舞台を見たかったのだけれど、抽選に外れてしまったので。でも、「今年は申年だから」とかなんとか理由をつけて、大阪まで遠征したのだった。
それから、5月の横浜で「伊呂波」を見て、今回の「しびり」と、裕基くんの台詞はどんどん増えてる。いや、実は小さい子の大人には信じられないような「記憶力」には、我が子でも経験はあるけれど、そういうの(一人の世界で楽しむ)とはレベルが違うでしょう、という感じ。
にしても、客席のみんなが孫か子供を見守るような、独特の緊張感と柔らかさは今回も同じだなぁ。

「箕被」
前日までの仕事の疲れが、ここで一気に出てしまい、気がつくと意識が飛んでしまって・・・。情けなや。

「煎物」
これはまあ賑やかな曲なので、理屈抜きで楽しむことができた。ここで元気復活、というところ。煎物売の萬斎さんが、薬湯を作るしぐさなども面白かったし、だいたいあんなに「荷物」を持って出るのは初めて見たから、それだけでもびっくり。
以前の「ござる乃座」でも、「川上」と「茸」という組み合わせの妙をたのしんだことがあったけれど、
今回の「箕被」「煎物」も同様でした。ええ、「箕被」をちゃんと見てればね・・・。

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