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2004.10.22

「楡の木陰の欲望」

10月20日(水) 19:00~ 於・THEATRE1010(シアター1010、北千住)

日本中で大きな被害が出た台風23号が上陸した日、なんと「楡の木陰の欲望」を見に行った。ずいぶん前にチケットを買っていたとはいえ、全くこんな日に、ではある。

6時少し過ぎに麹町の会社を出たときには大降りで、半蔵門→大手町→北千住の予定を変更して、麹町→永田町経由で大手町に。電車も少し遅れ気味で、劇場に滑り込みセーフ! こんな日だから仕方ないけど、空席が目立つ。最近は満員の芝居ばかり観ていたので、ちょっと調子が狂う。
出だしのエヴァン(パク・ソヒ)と2人の兄のシーンは、見ている側にもそんな硬さがあったかもしれない。寺島しのぶ(アビー)がなかなか出てこないなあと思い始めた頃、エヴァンの父エフラム(中嶋しゅう)とともに登場。やはりこのあたりから、徐々に物語も人も、動き始めた。

特筆すべきは舞台装置。2階建ての一軒家の中全体で起こっていることが見えるようになっているのだが、外壁は勿論ないわけで、にもかかわらず、ぐるっと回って外へ出てくるという動きなど、慣れるまで、??だった。

ストーリーをここで説明はしないが、アビーが「殺した」と告げる場面、寺島しのぶの抑えた声の調子=冷え冷えした感覚が、忘れられない。暗い穴の中に落ちていくような、とでも言えるような広がりを感じた。
初めて見たパク・ソヒも、すごく印象に残るとまでは言えないが、健闘していたと思う。ただ、最終の場(保安官を呼びに行ってから後の、愁嘆場)が、それまでのシーンに比べると弱かったという不満が残っている。

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