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2004.12.29

「走れメルス」の作家・野田秀樹

12月29日(水) NODA・MAP「走れメルス~少女の唇からはダイナマイト!」 14:00~ 於・シアターコクーン

♪作・演出/野田秀樹
♪キャスト/深津絵里(芙蓉)、中村勘太郎(久留米のスルメ)、小西真奈美(零子)、河原雅彦(メルス・ノメルク)、古田新太(大地主/芦田刑事)、野田秀樹(大奥様/桐島洋子)ほか

♪公演パンフがなかなか充実している。というか、それは主に野田秀樹の「巻頭言」と、野田×扇田昭彦の対談のこと。若い頃の野田さんは、私に劇場へ足を運ぶ条件が整っていなかったこともあり縁なく来たけれど、最近とみにシンパシーを感じている。同世代ということもあるか?
「巻頭言」によると、彼がこの芝居(20歳の時に書き22歳で書き直して今の形に)を、今やろうと思ったのは「今の若い人」の芝居が面白く思えないから。若いがゆえの「想像する力」、何もわからない向こう側をがむしゃらに信じる力が感じられないから。“世界の中心で、わかりきった愛なんか叫んでる場合じゃない”。彼には若い人の挑戦を受けて立つ分別はなく、待ってもいられず、“悪いけど、先へ行く”そうだ。(“”内が引用部分)

対談でも触れられているが、野田さんの若い頃の作品には言葉遊びが多く、これもその一つ(スルメ←→メルスも然り)。私にとっては、あらゆる芝居、すべて「言葉」が好きなのが出発点だ、と今さらながら思う。落語好きもそこから来てるんだもんね。

♪しかし、野田作品の場合、今見た芝居を言葉にまとめるのがとても難しい。どうも宿題を与えられてるような気分ですらある。前作「赤鬼」のキーワードが異文化なら、ここにあるのは、青春の夢であり儚さや痛々しさなんじゃないか、と(直観的に)それこそ若くはない私は思う。

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