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2005.01.22

二度目の一人芝居は、戸田恵子

1月21日(金) 19:00~ 「なにわバタフライ」 於・PARCO劇場

作・演出/三谷幸喜
出演/戸田恵子

三谷幸喜の芝居は今まで観たことがなかった。今回も少~し気になりつつもパス、だったのだが、友だちの友だちから「行けなくなっちゃった。救済してくれない?」と回ってきて、「友だちの輪」にのっかって観劇、とあいなった。あ、まだ支払いをしていないぞ。一人芝居は数年前の、南果歩「幻の光」(シアタートラム)以来、二回目である。

開演前から、三谷幸喜。携帯電話等の注意が、彼の声で流れてくるのだが、これは勿論通り一遍であるはずもない。ここですでにクスクスっときて、その気分で開演を待つ。

芝居は、戸田恵子(ミヤコ蝶々)が楽屋で尋ねてきた若い記者を相手に、自分の半生を語る、というスタイル(最後に仕掛けはあるが)。すべての台詞が、姿の見えない相手に向かってのもの。最初は記者に向かって、7歳から舞台に立っていた事情などを語り始め、そしてキーとなる人たち=父、兄やん(最初の漫才の相棒)、ぼん(和歌山の興行主の息子)、師匠(最初の夫)、ぼくちゃん(二度目の夫)を相手に、語るのである。
父、師匠、ぼくちゃんは、やがて照明によって、「確かな存在」として舞台の上に「現れる」。

舞台、楽屋のセットの上段、奥側には、楽器が置いてあって、マリンバとパーカッションの生演奏で進行するのだが、この音楽がまたとても効果的。

戸田恵子の語りを聞いていると、確かな発声できちんと届く言葉の大切さを、あらためて思う。
そして、最後に記者に語りながら、追いつめられるように「自分は弱い人間だ」と認めるとき、たしかにミヤコ蝶々のどこかおびえたような眼差しを思い出していた。

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