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2005.02.04

今年の初落語は、節分の夜の「掛取り」

2月3日(木) 「池袋演芸場 夜の部」 18:15ころ入場

先月は全く落語を聞きに行けず・・・ということは、すでに書いたのでした。この席は市馬師匠が池袋の夜トリということで、なんとか行きたいとチャンスを狙っていたのである。家族には「仕事で遅くなるから、ついでにご飯を食べて帰る」などと、しょぼいお父さんのような(?)ウソをついて、いざ!! ちょうどアサダ二世のマジックの途中だったのでロビーへ行ったら、K老に会ってご挨拶。そして入場したとたんにN翁を見つけ隣に座らせてもらう。う~む、ご老人とは縁があるんだなあ。

扇遊「人形買い」・伯楽「宮戸川」・笑組(漫才)・円丈「きんさん・ぎんさんの噺」・・・豆まき・仲入り・・・
さん喬「大仏餅」・正楽(紙切り)・市馬「掛取り美智也」
こうして演題を並べて振り返ってみると、ほんとに「この噺(噺家)は、どうも」というのが全くなくて、まあ素晴らしいじゃあありませんか。扇遊、伯楽の両師は、どちらも高座姿も粋な感じで、安心して聴ける端正な落語というところかな。さん喬師の落語はとても久しぶりで、マクラで「大仏餅」という語が出たので、聞いたことはないけれど「大仏餅」という噺なんだろうな、と思いつつ(なんでこのネタ名を知っていたのかというと、先代文楽のエピソードを読んでいたからなのに、それとは結びつかず)。雪の夜の寒さが伝わってくるようだった。

そして、もう「明日は立春」という時になって、「掛取り」が聴けるとは。しかも、1年ほど前の黒門亭以来(たぶん)の、三橋美智也バージョンだなんて、誰が予想していたでしょうか! 掛取りを丸め込む手段が、狂歌、相撲、喧嘩、歌舞伎、そして三橋の旦那(歌)。自慢の喉や歌舞伎好きの利点を生かしつつ、随所に新しいクスグリも忘れない。それは高見盛の真似であったり、用水路で大金が見つかったニュースであったり。まさに至福の時でした。
最後に「三波の旦那」が向こうに見えてからのサゲも美しくて(前回のサゲと同じかどうかは定かではない)、これぞ柳亭市馬だけが演じられる「掛取り」! これからも「攻めの姿勢」で、どんどん突っ走ってもらいたい。

【追記】自分で書いておいて、ですが、↑最後の一文は違和感あるなあ。安易な締めの言葉の見本みたい。現状に満足せずにもっともっと大きく、という「思い」を感じたもので。まったく私好みの、刺激的な高座だったのです

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