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2005.02.11

小さん、という人

2月10日(木) 「市馬落語集」 19:00~ 於・お江戸日本橋亭

小たま「初天神」・市馬「万金丹」・・・仲入り・・・市馬「崇徳院」

市馬師匠がマクラで語る師匠・小さんの話が好きだ。内容はどれも他愛ないものなんだけど、その語り口からにじみでる愛情(敬愛?)に触れると、じんわり暖まる気がする。私は最晩年の小さんの高座を数回見ただけだが、筋の通った、丸くて(笑)大きな人だったのだろう。
1席目の「万金丹」のマクラで、まず、トリをつとめていた池袋演芸場のこと(=45分の長講)から、「小さんの十八番は口演してないんですね、長いのがないから」と笑わせる。確かにトリネタ(人情噺の大ネタや賑やかな噺など)よりは、坦々とした、それほどドラマ性のない噺で惹きつける方がよほど難しいに違いない。小さんという人は、それが、本人の存在そのものも含めて、できた人だったのか。そして、そういうある種の高みを、愚直に正面から目指しているんではないか、と、ふと思ったりもした。
「万金丹」についても、時代設定や場所は、とか、旅をする二人の男の職業は、とか、そんなややこしいことは考えずに、ただ「旅をしてる二人がいて・・・」と聞いてくれればいい、という趣旨のことも仰って、時々何かにひっかかって「これはいつのこと?」などと考えてしまう私には、ちょっと耳が痛かったカモ。いえ、全くそんな引っかかりを感じることはありませんでした!

今回の、今年初の「落語集」は、「崇徳院」が聴けるというのが魅力であった。その噺は、ご本人は納得いかないもの(いろいろ間違えたりした?)のようだが、近いうちに寄席でも聴けるなら嬉しい。

そうそう、前座の小たまさんが「初天神」をサゲまでたっぷり。後から市馬師匠が「27分やりました。いくらたっぷりやっていいったって」と嬉しそうに仰っていたが、この会に出演する前座さんにはまたとない機会が与えられているのだ。それに応えて、小たまさんは緩急つけた噺でけっこう笑えたし、見た目もいいし(←これが重要だったりする?)、注目、というところ。あ、喜多八師の弟子ということであった。

それと、市馬師匠が池袋演芸場4月上席・恒例の「池袋革命」に出演決定!というビッグニュースも。 今までの喬太郎・たい平・三太楼が、今年は市馬・喬太郎・歌武蔵になるそうだ。すでに4月3日の日曜は、仲入り後を一人でこなすことに決まっているらしい。早速、手帖にマークしたのだった。

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