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2005.03.19

初めて新作狂言を見た

3月19日(土) 「狂言劇場 その弐」Aプログラム  19:00~ 於・世田谷パブリックシアター

「鏡冠者」 野村萬斎(太郎冠者)、 高野和憲(主)、 深田博治(鏡冠者)
能楽囃子 笛・一噌隆之、小鼓・大倉源次郎、大鼓・柿原弘和、太鼓・観世元伯
「髭櫓 カケリ入」 野村万作(夫)、石田幸雄(妻)、野村裕基(注進)、深田博治ほか

去年と同じく、Aプロ、Bプロ、それぞれ2演目ずつの公演。前回は片方しか見なかったが、今年は勢いで両方のチケットをとってしまった・・・高いんだ、これが(溜め息)。

「鏡冠者」は、いとうせいこう作、萬斎演出の新作狂言である。2000年に初演。そういえば落語にも古典落語と新作落語があるし、能だって歌舞伎だってそうだ、と今さらながら気がつく。でも新作狂言というのは、全く無縁で来た私、パンフレットによると明治以降に作られた「新作」は300を下らないのだそう!!へぇ~(古っ)

「鏡冠者」は、山伏から貰った鏡に御神酒を供えよ、と主に言いつけられた太郎冠者が、蔵の中の鏡に御神酒を供えた・・・つもりで、勿論自分で飲んじゃうのだが、鏡から「武悪」の面をつけた鏡冠者が現れ、二人は全く対称の動きをし、楽しく舞ったりする。しかし、最後には・・・えっ? 鏡冠者は鏡に戻らないの。じゃあ太郎冠者は??

能楽囃子は、ふだん舞台の後方にいる囃子方の人たちが舞台の真ん中で演奏。純粋に音やリズムを楽しむ。鼓のお二人の声に、道成寺の乱拍子を思い出す。きりりと心地よかった。

「髭櫓」は、もう派手でめちゃくちゃ楽しくて、パブリックシアターでの公演にはピッタリだと思う。見どころは、立派な夫の髭を抜こうとする、妻(&女たち連合)との攻防。女たちはそれぞれ長刀や棒の先に鎌をつけたものなどの武器をもっているし、妻は背中に巨大な毛抜き!を背負っているのだ。狂言初心者にもオススメかな(こんなにいろいろ道具が出てくるのが狂言と思われても困るか?)

狂言だけの公演を見るのは、なんとなく物足りなさを感じたりもするのだけれど、これは「演劇的」で演目の構成とともに満足のいくものであった。かなり私好みに刺激的。ただし、もう少し安くならないかな、とは思う。

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