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2005.03.23

万作さんの世界を堪能

3月22日(火) 「狂言劇場 その弐」Bプログラム  19:00~ 於・世田谷パブリックシアター

能楽囃子 笛・一噌隆之、小鼓・古賀裕己、大鼓・柿原光博
「節分」 野村萬斎(鬼)、高野和憲(女)
「木六駄」 野村万作(太郎冠者)、深田博治(主)、野村万之介(茶屋)、伯父(石田幸雄)

今まで、素晴らしいという話は聞きながらも、一度も見る機会がなかった万作さんの「木六駄」をやっと見ることができた。そして期待通りの素晴らしさに酔いしれた、というところか。
舞台の上で、(存在しない)12匹の牛を追う。「ちょう ちょう ちょう」と言う、その声の感じ、トーンになんともいえない表情がある。そして雪の降り積もる寒さや、茶屋で酒を飲み、だんだん気分よく気持ちも大きくなっていく過程から主の伯父宅へ着いたときの酔っぱらいぶりまでも、まさに客席で「味わった」といえるだろう。
実は舞台を見ながら、やはり「話芸」として、寒さや匂いまでも感じさせうる落語のこともちょっと考えていた。言葉を受け止めることから広がる豊かな世界・・・ちょっとウキウキする感じ。

パブリックシアターでの公演ゆえに、舞台も能楽堂とは違い橋掛かりが3本あり、茶屋からまた牛を追っていく時にはその空間がうまく使われていた。Aプログラムの「髭櫓」とはまた別の意味で、ホールでの狂言公演の可能性を感じさせるものでもある。勿論、能楽堂での「木六駄」もぜひ見たいけれど。

「節分」は私がちょっと気分的にダレてしまい、あまり入り込めなかったかな。鬼の装束が美しかった!

さて、これで「怒濤の観劇」も一段落。これからしばらくは、あれこれ見るために稼ぎに精を出します。


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