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2005.06.11

低温の「桜姫」、瞬間的にはときめくけれど

6月10日(金) 「桜姫」 18:30~ 於・シアターコクーン

作・鶴屋南北 演出・串田和美 キャスト・福助(桜姫)、橋之助(清玄/権助)、扇雀(長浦)、弥十郎(残月)、勘太郎、七之助ほか

☆これが「黍々亭」開設以来、通算100個めの記事です☆

コクーン歌舞伎、あるいは浅草歌舞伎などは、ちょっと歌舞伎見に行こ、という「社交の場」みたいなところがあると思う。歌舞伎にはさほど詳しくはないけども、お芝居見てお喋りしようよ、という感覚・・・ということで、今月そんなお誘いが別方向から2つ届いた。コクーン=勘三郎のイメージで、彼が出ないことに不安もあったが、福助も好きだしということで、まずは全体像をつかむべく、1回目の出撃ぃ。

上演時間は休憩込みで、約3時間30分。前半・第1幕は、吉田家の姫君「桜姫」の数奇な運命の「お姫様部」というところか。そして第2部が、遊女に身をやつしてから、と、大まかにはこんなところ。

正直言うと、第1部の方がテンポが悪くて、見ている方も手探りの感じ。進行役(説明係)の存在とか、登場人物が台に乗っているところなどが、自分の中で消化できないまま進んでいく。台に乗っている姫様たち/僧侶とは別の世界で、吉田家ゆかりの武士たちの遣り取りが、舞台の2階相当部分で行われるのは面白かったのだが。

しかし第2部では、より世話物的な感じで、ストーリーもわかりやすかった。そして福助も福助らしさがやっと出てきたような(声の調子が悪かったのでは)。権助住家の場では、随所に芝居のうまさを感じた・・・が、全体としての大きな感動といったものには至らなかったと思う。ラストシーンは音楽も含めて、う~ん、としか言えない。

今回は勘太郎が悪役で意外に面白く、そして七之助も元気に走り回って、光っていた。役者の面での不満といえば、橋之助の清玄かもしれない。あっさりしすぎ? というか、第1部は桜姫にしても清玄にしても、むずかしい役なのだろうか。

ああしかし、もう一人(勘三郎とは言わないが)、「花」のある人がほしかったなあ。

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