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2005.06.18

地上53階に咲く、木彫りの木蓮

6月17日(金) 「秘すれば花 東アジアの現代美術展」 於・森美術館

 3月29日から6月19日までの会期。ほんとにギリギリにしか行かないんだから。私にとっては六本木はかなり不便な所、ということもあるか。めちゃ遅ればせながら、初の六本木ヒルズ!

 さて、目当ては当然、奈良美智(プロフィールの写真を見よ)と、山口晃、そして須田悦弘という日本の作家たち。それぞれに期待通り(以上)であったが、ほかにも韓国・中国・台湾の多彩な作品--映像、インスタレーション、絵画などさまざま、に圧倒されたのだった。展示自体が、「外の風景」=山水、「室内の風景」=風水として構成されていたなんて、ぼーっとしていて気づかなかった(全体の配置として「風水」を取り入れてるんだって)。

山口晃 初の作品集製作過程から、編集者を通して若干関わりがあったのだが、今回のような大きな作品を見るのは初めて。右に「火河」、左に「水河」の屏風を配して、間の白い道に導かれて「極楽浄土」というインスタレーション。火と水の荒々しさの先に到達する静かな世界、というのが全く感覚的に直接ストンと入ってきたのだった。

奈良美智 2つの大きな箱の中に作りこまれた彼の世界。これを見るには、一人ずつ小窓から覗くしかない。久しぶりに会えたよ、という感じ。背後の壁には、お馴染みの皿絵スタイルで「酸性雨」が。これは色彩や女の子の表情などは「毒」っぽくないはずなのに、やっぱり毒なんだな~。

須田悦弘 この人の木彫作品のことは、最近まで全く知らず、たまたま「文藝春秋」に連載している山下裕二氏のページで、繊細な朝顔を見て驚いたばかりだった。今回の展示も、気を付けないと絶対見過ごされそうな場所(「催眠No.1」という大がかりなインスタレーションの陰)の、白い壁の上方に白い木蓮! かなり見上げる位置なのだが、ライトが作る影で、花びらに3つばかり虫食いの穴が開いているのがわかる。

 このほかに、大きな山水画、と思いきや、ペンによる点描、いや一つ一つがハングル文字! という韓国の作家の作品や、鳥という漢字を使った「鳥」の群れなど「漢字文化」がなじみ深いものもあった。東アジアの長い歴史や感性に直接触れる感じ、と言えるのかもしれない。26人の現代美術作品ということは、見る側にもかなりのエネルギーが必要とわかった。

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