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2005.07.09

初めての「ろうそく能」

7月8日(金) 「能楽BASARA 七夕ろうそく能 平家物語」 18:30~ 於・国立能楽堂

【解説】「「あわれ」の能:増田正造  仕舞「仏原」 観世喜之、狂言「舟渡聟」 野村万作 野村万之介 高野和憲--休憩--(火入れ)薩摩琵琶「壇ノ浦」 荒井姿水、能「清経 恋之音取」 シテ・駒瀬直也、ツレ・鈴木啓吾、ワキ・殿田謙吉

  観世九皐会でチラシを貰ってとても面白そうだったので、後期は定例会に行かないことだしと、こちらに行ってみた。万作さんの狂言、薩摩琵琶、「清経」・・・昨年末以来、縁のある「平家物語」というテーマにもひかれた。ろうそく能って一体どんなの?

  最初に解説がつくのが、なんとなく国立能楽堂の普及公演のよう。ここで集中してはあとが疲れるかも、と若干の危惧をいだきつつ・・・。ちょっととりとめのない話ではあったが、「恋之音取(ねとり)」の演出=笛方が橋掛かりの方を向いて清経の亡霊を導く、というのは事前に聞けてよかった。あと、ろうそく能ということで、谷崎の「陰翳礼讃」のことも。

  「舟渡聟」では万作、万之介さんは勿論だが、高野さんのきりっとした姿に注目。「二人袴」といい、この「舟渡聟」といい、若いおムコさん役はしばらくおまかせ、かな。

  15分の休憩の後、客席が暗くなって、ろうそくの火入れ。橋掛かりから地謡座の所にかけて、計7カ所にろうそくの明かりが入った(1カ所に3本のろうそく)。ろうそくをつけている間にも、琵琶の音がきこえていた。初めて聴く薩摩琵琶の音色と、つい「子午線の祀り」を思い出してしまう「壇ノ浦」の語り。ろうそくの醸し出す雰囲気もあいまって、聞き入ってしまった。

  そして「清経」。金曜日の夜でもあり、寝てしまうのではないかと思っていたが、一番集中して観ることができた。やはりろうそく能という特別の雰囲気のせいだろうか。それと、ワキの殿田さんがとても素敵な声と語りで、まずそれで引きこまれてしまった、というのもありそう。そして解説でも触れられた笛に導かれて清経の霊が登場する場面も、そのたっぷり時間をかけて出る出方が、みょうに心に残るものだった。

  ろうそく能の、ぴんとした雰囲気などを満喫できてとてもよかった。しかし、私のすぐ近くの席で喋り声が聞こえたのは残念。歌舞伎の場合はまだ許容できる部分もあるんだけど、お能は舞台でも全く音がしていない時など、よほど小さい声で話してもすごく響く。寝ててくれた方がいい、と心底思ったのだった。

  

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