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2005.08.30

さいきんの市馬師匠

8月29日(月) 「市馬落語集」 19:00~ 於・お江戸日本橋亭

開口一番(市松)・道灌、市馬・ろくろっ首--仲入り--市馬・品川心中

  前回、6月は行けなかったので、今度は! と思っていたら、幸い仕事も休みで余裕余裕。開場時刻を少し過ぎたくらいというのに、日本橋亭にはすでに多くのお客さんが入っていてビックリ。N翁やM夫妻の傍の席が一つ、「予約席」のように空いていたので、そこへ入れてもらい、開演までのお喋りも楽しむ。夏着物の時期も終わりゆえ、頑張って、変わり市松のような柄のサマーウールで。

 開口一番は、二番弟子の市松くん。さすがに師匠の弟子らしく、なかなかいい声! 噺が終わってからの動きが、??と思ったら、足が痺れたのだそう。落研出身とのことだけど、やはり緊張するのね。それでも何でも、高座返しをきちんと綺麗にやってほしかったな。今年に入ってから、特に市馬師匠の高座は充実してるような気がするが、それには弟子の存在も大きいのだろうか、と勝手に想像する。

 雑誌「東京人」9月号の「噺家名鑑」の中では、「若手」に入ってるけど、それってギリギリ?という感もある(笑)。えっ、風貌や噺のイメージから言っちゃいけない?  とにかく、弟子を育てることで、また世界が広がるんじゃないかと期待してるし、じっさいに「余裕」というか「遊びごころ」が「楽しさ」に繋がってると感じる昨今でもある。

 で1席目は「ろくろっ首」。誰で聞いたかは忘れたけど。初めてではない。松公(だっけ。名前をすぐに忘れる)が、おじさんとお屋敷に行ってばあやに挨拶をするときの、合図の毬がおかしい(これを聞いた記憶は全くない・・・)。主眼は彼の「与太郎」的部分と思うが、もうちょっとお嬢さん(と、ろくろっ首)の描写があったら、どんな噺になったのかなぁ。不気味なだけ?

 「品川心中」といえば・・・ドラマの「タイガー&ドラゴン」に出てきた、と下らないことを思い出す。だって、ネット心中、品川練炭などなど、ばかばかしくてよくできてたんだもん。おっと本題にもどして・・・市馬師匠の噺では、まず、当時の四宿や、遊郭でのしきたりなどが丁寧に説明されて、なぜお染が「心中」しようと思うに至るのか(そしてあっさり翻意するのか)が、よくわかる。これはとても大事なことだと思う。若いお嬢さんではそんな気にはならないだろうが、ついお染に同情したくもなる。そして、助かった金蔵が親分の家を訪ねてのドタバタで終わるから、後味も悪くない。

 私自身、市馬師匠を中心にちょこちょこ落語を聞くことで、自分はどんな噺が好きなのかだんだん自覚してくるようなところもある。こういう「旅」は、終わりがなさそうだし、寄り道もいっぱいできるし(笑)、これからも楽しみである。

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