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2005.09.21

ドラマ・リーディング「いのちをともにした女たち」

9月21日(水) 「中也が愛した女 -いかに泰子いまこそは-」 15:30~ 於・紀尾井小ホール

出演/秋山菜津子(長谷川泰子)、高橋和也(中原中也・思郎)、瀬戸口郁(小林秀雄) 音楽/琵琶・半田淳子 脚本/古城十忍 美術/朝倉摂 ほか

 先週の山頭火に続いてのドラマ・リーディング「いのちをともにした女たち-近代日本女性史」シリーズ。通しチケットを買っており、先週と同じ席で見る。舞台装置:襖を思わせる衝立6枚、竹笹などは、配置が違うものの同一。

 秋山菜津子って人は、ほんと大した女優さんだよ、と、舞台を見ながら思った。中也と京都で知り合って、一緒に東京に移り、そこで小林秀雄との「奇妙な三角関係」に陥り、小林との暮らしの中で「潔癖症」になり、別れて・・・という泰子その人(女優の卵・「自活したい」「我に職を与えよ!」)に、ほんとに思えてしまうんだもの。

 キャスティングもぴったり!の、このシリーズの中では高橋和也だけがちょっとイメージと違ってるような気がしていた。有名になりすぎているあの写真のせいかもしれないけど、ハッキリとはわからない。でも、後半「汚れっちまった悲しみに」ほかの詩の読みでは、台詞の読みとは全く違う空気を生み出していて、驚いた。客席もピーン!だった。

 瀬戸口郁演じる小林秀雄は、なんとなくこんな感じ?と思えてしまった。時代的には泰子と別れてすぐくらいに「様々なる意匠」でデビューするのである。実は2週続けてのシリーズで、一番読んでみたいと思ったのは小林の著作なのだった。

 構成上は、初めと終わりに、後年の泰子と中也の弟・思郎が出るのだけれど、特に最後は、一瞬にして「若き泰子・中也」から「後の泰子・思郎」になっていたと思う。脚本の力も大きいか。

 先週今週の2作を貫く「近代日本女性史」というサブタイトルの意味を、あらためて考える。単純に言葉でまとめたくはないけど、こういう「芯」があることでくっきりしてくるものがあるのだと思う。

 

 

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