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2005.10.09

初めての2階・東桟敷

10月9日(日) 「芸術祭十月大歌舞伎 昼の部」 11:00~ 於・歌舞伎座

廓三番叟」 芝雀、亀治郎、翫雀 「加賀見山旧錦絵」 玉三郎(中老尾上)、菊之助(お初)、松也(庵崎求女)、左團次(剣沢弾正)、菊五郎(局岩藤)ほか

 通し狂言を見たい、という友人のリクエストで昼の部に繰り出す。まったく幸運なことに、2階とはいえ東の桟敷が取れたから、ちょっとウキウキ、雨にも負けず着物で行きましたとも! めったに花道全部が見える席に座らないから、貴重な嬉しい観劇となった。前に人がいないのもストレスがなくていいね(チビだから)。もう二度とこんな機会はないかも。

 「加賀見山」は、憎らしい岩藤、けなげなお初、耐え忍ぶ尾上、というところだろうか。玉三郎の台詞をじっくり聞いたなぁ、ああ満足、という感じ。聞かせます、泣かせます(泣きはしないけど)。局、中老、奥女中、腰元など、女性がほとんどなのに「立ち回り」的な場面が多いのは、意外だった。

 菊之助のお初は主人思いの一途さがよく出ていたとは思うけれど、7月の「十二夜」獅子丸の台詞回しをつい思い出してしまう発声も(って、何回も見たからね・・・)。

 今日、とても印象に残っているのは、尾上とお初の対照的な花道の引っ込みである。「草履打ちの場」の最後、屈辱にうちふるえながら、しおしおと部屋に戻っていく尾上と、「烏啼の場」で書置きを見つけて転がるように尾上のもとに向かうお初。こんなに対照的な主従の姿が、妙に気持ちの中に残っている。花道の意味を改めて考えてもみる。

 しかし、この尾上の引っ込みのときに「タップリ!」と声がかかったのは、私には興ざめであった。気持ちはわかるけれど、ここはそういう声に邪魔されたくはなかった。ついでに言うと、先日3階Bで見た時に、近くの大向こうが、殆ど怒鳴っているのかというような掛け声で、私はその度に2、3ミリ座席から飛び上がりそうで落ち着かなかった。今日もそんな声が聞こえたけど、遠い分助かった。いいタイミングの掛け声は大歓迎なんだけど・・・。

 さて来月は菊之助、亀治郎、そして松也(も当然出るよね)が「児雷也」に出演。これも楽しみに待っている。

 

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コメント

大向こうの声については私も感じるところがあるのです。20年前頃にちょくちょく通っていた頃に較べると「下手」な人が増えたような。今でもきっと私より年長の方が殆どでしょうから、これって多分「昔は良かった」ではないと思っているのですが。。。
来月の「児雷也」も華やかそうですね。演舞場はどんな感じの劇場なのでしょうか。その昔、演舞場の上で仕事をしたことはあるのですが。

投稿: 忠相 | 2005.10.10 22:05

七変化の忠相さま、こんばんは。ちょっと素直すぎるんでは(笑)。

大向こうの声は、ないと寂しいけど、邪魔されるのもイヤってところでしょうか。なんか「少しでも他の人より早くかけるぞ!」というのを感じてしまう昨今です。

「児雷也」はもう単純に楽しみましょう、というだけ。銀座のウィンドー・ショッピングとセットでね。演舞場の建物にはワクワク感はあまりないから、歌舞伎座がどんなふうに建てかえられるのか、不安な面も。

投稿: きびだんご | 2005.10.11 19:39

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