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2005.10.02

キーワードは「刑務所系」@日本美術応援団

10月2日(日) 「対談 日本美術の愉しみ」 14:00~ 於・紀伊國屋ホール

マンスリーセミナー「書物復権」第6回 「日本美術の愉しみ」 赤瀬川原平山下裕二

 以前、このブログでもお知らせした対談に行ってきました! 紀伊國屋書店の階段を上っていたら、10月2日「姜尚中・辻元清美」の対談、というポスターを見つけ、一瞬、日にちを間違えたかとあせったけれど、これは18時30分開演のもの。ほっ。

 さて、ステージの上では、大きなスクリーンを挟んで、上手側に赤瀬川さん、下手側に山下さんが座って、スライドを見ながらのお喋り、とあいなった。

akasegawa  まずは「オール讀物」に不定期連載が始まったばかりの「実業美術館」の取材写真から、網走刑務所(博物館)と、呉の戦艦大和のミュージアム。網走でのお二人のツボは、あちこちにあるリキの入ったマネキンらしい。まず入り口で迎えてくれるし、作業をしていたり、お風呂に入っていたり(くりからもんもんを背負ったマネキンも)、脱獄しようとしているのまであり、100体を下らないのでは、とのこと。ここには受刑者がかつて趣味で描いた肖像画があり、その邪念のない(=売れようなどとは思わない)素直さを絶賛。時間があるからね、ということで、そういう仕事ぶりを、以後何度も「刑務所系」と呼ぶ。

 その後、プライス・コレクションの若冲やパワーズの蕭白にも触れながら、話は縦横無尽というところ。例の光琳「紅白梅図屏風」の金箔論争や、知られざる(忘れられた)美術=日本民藝館の「築島物語絵巻」、増上寺の「五百羅漢図」など、のことも。いや~、これらは是非出版してほしいものだ。また、各地を訪れたときの「路上観察」的な写真もたくさんあって、面白かった。

 対談からキーワードめいた言葉を挙げるなら、「日本の美術品は、もともと実用のものということを忘れがち」「若冲はデジタル」「絵の大きさを実感することが大事(伝頼朝像はとても大きいしフェルメールは小さいよね、など)」

 そして、お二人の「日本美術応援団」としての仕事もあれこれ。ちなみに団長が山下さんで、団員1号が赤瀬川さん、2号が南伸坊さん。南さんも呼べばよかったね、とのこと。ここに画像を載せた「弥次喜多スタイル」もそうだが、コスプレ写真シリーズの本、ですね。版元はけっこう違うのに。↑の写真は秋葉原の交通博物館で撮ったもの。振り分け荷物がルイ・ヴィトンだって。

 噂には聞いていたが、赤瀬川さんはほんとに素敵なお声! 山下さんがスライドを見ながら話をリードして、赤瀬川さんが合いの手を入れる、という感じかな。 そして、ロビーには「サイン本」も並んでいたのだった。「マンスリーセミナー『書物復権』」、次回は「デリダ」がテーマとのこと。お好きな方はどうぞ。

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