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2005.11.21

2階1列で、児雷也を堪能

11月20日(日) 「通し狂言 児雷也豪傑譚話」 16:00~ 於・新橋演舞場

発端/都・鞍馬山山中の場 序幕/肥後国阿蘇山中の場、同 谷底術譲りの場、相模国鶴岡八幡社頭の場、藤橋だんまりの場 第二幕/八鎌鹿六屋敷の場、月影館奥殿の場 大詰/箱根熊手屋玄関先の場、同 離れ座敷の場、箱根山山中地獄谷の場

出演/菊五郎、菊之助、松緑、亀治郎、團蔵、松助、松也 ほか

 3月の初めに南座で見てから、東京での上演を楽しみにしていた。その間に7月の「十二夜」があったし、今年は菊五郎劇団の新しい試みを存分に楽しんだ、ということなんだな。気構え充分につき、がんばって電話をかけて、私にとってのベスト・ポジション=2階の最前列を確保・・・なのになのに、5分の遅刻 <(_ _)> 演舞場の入り口でチケットを切ってもらってエスカレーターに向かって走っていたとき、ふと感じた視線の主は・・・富士純子さま(*もとい、富司純子さま。ご指摘ありがとう。ますます睨まれそうでござります)でありました。ひぇ~、ごめんなさい。まあ通路際の席だったので、他の人にそれほど迷惑はかけなかった、と思うんだけど。

 以下、とりとめのない感想です(主に3月と比べての印象など)。

Dsc00474  そんなわけであたふた席に着くや、目に飛び込んで来たのは、舞台の背景の鮮やかな紅葉。さすがに11月の上演! 一応、ストーリーの大筋はわかっているというか、記憶が甦ってくるので、発端部分(鞍馬山、阿蘇山の戦い)あたりは、ノンビリと見る。前回、團蔵さんの仙素道人がとても気に入っていたんだけれど、今回は松助さん。病み上がりゆえに、マイクを通しての声だし、この配役を知らなかったから少し??だった。でも、私は松助さんの「通人」も見られなかった(@南座、海老蔵襲名興行)ことを思うと、本復されてこれからどんどん舞台に出られますように、と願わずにはいられない。

 何かと話題なのは、やはり大蛇と蝦蟇と蛞蝓が出てくる場面。なにしろ見やすい席だから、よくわかって嬉しい(前回の南座は、最前列下手のいわゆる「どぶ」)。ちゃんと大蛇たちが見得を切っていたのか! 宙乗りはスクリーンにも映る仕掛けだったが、あまりそちらは見なかった。

 前回、「毒気」に当てられたようだった「八鎌鹿六屋敷」だが、わかっているから驚かないぞ、というか、ほぉほぉとばかりに、新たなギャグの数々を楽しむ。そして意外なことに、その後の「月影館」(特に問答)の緊迫感が、とても印象に残ったのだった。あれ、ここはこんなに面白かったっけ、と。たぶん前回は、まだ呆然としながら見ていたのに違いない。

そして最後の「地獄谷」。色彩、太鼓や笛などの音、立ち回り・・・あらゆる点で「迫力」を堪能した。たまにはいい席で、こころゆくまで楽しむ、というのも嬉しいものだなぁと、つくづく思ったのだった(次はいつこんなことができるのやら)。

 3人の若手俳優、それぞれによかった。中でも松緑がうんとよくなったという印象。前回はなんとなく「おどろおどろしさ」が先に立ったような気がしたけど、今回はどっしりきっちりの悪役だったような・・・。亀治郎はやっぱり手堅いというか、うまいんだね~。「地獄谷」はちょっと女方という気がしなかったけど(笑)。そして、菊之助の「華」!! 

 目一杯楽しんで、さあ、明日からまた元気出して働こう。やっぱり昔も今も、庶民のエネルギー源なんだよね。画像は、本日のスタイル。白鷹紬を新調したので、「菊之助強化年」の記念に着てみました。

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コメント

26日に行くのでブログの内容はあえて読み込んでおりませんが、「富士純子」は「冨司純子」が正しいスペルです。小姑のようで申し訳ありません。が、万一校正の専門家が読んでいたりするとまずいですから。。。直すなら今のうちです。

投稿: 匿名希望 | 2005.11.21 23:14

あはは、ほんとですねぇ。どうもありがとうございます。
富か冨か・・・と思って気を取られました。
こんな調子で、きっと誤字の山が富士山なみの高さに!!

投稿: きびだんご | 2005.11.22 00:48

そ、そうです。「富司」純子ですよね。「冨司」じゃないですよね(汗)。
ということで会ってきました、緋牡丹お竜。しわくちゃ、っていうほどではないですが、でもやっぱり素敵ですね。まわりを何度もウロウロしたのに、結局一度も目をあわせてもらえず、って当たり前か。

さて「児雷也」。黙阿弥という人は本当にサービス精神旺盛な人ですよね。ちなみに孫の登志夫氏はもともとは理論物理専攻だったとか。それはさておき、菊之助の「華」!!まったく同感です。絵になる役者ですね。亀治郎はあと10年たつとどんな感じになるのでしょうか。楽しみです。松緑は確かに良くなった印象です。が、やはり顔と口跡がどうしてもできる役を制限してしまうような。。。

私は実は「地獄谷」のところがもう一つ。。。菊之助と松緑の立ち回りはテンポ良く、観ていて楽しかったのですが、炎達の群舞(?)がちょっと感覚的にずれているような気がしてなりませんでした。  以上。

投稿: 匿希 | 2005.11.26 22:34

小姑さま(笑)。観劇レポありがとうございます。ウレシイ!! 本日の純子さまのヘアスタイルは? なんかボブはあんまり・・・と思うんだけど(相変わらずギャラリーは好き勝手を言ってますね~)。

地獄谷・・・・ちょっと「新体操」かい、と思ったような記憶が。でもシーンとしては、視覚聴覚をガッツンとやられた、とでもいう感じかなぁ。お囃子の人たちの「見え方」がよかった。

今つくづく、「十二夜」と比べると「児雷也」は歌舞伎だなぁと当たり前のことを思ってます。黙阿弥の原作で菊五郎演出なんだから、シェイクスピア&蜷川と比べちゃいけないし、そのつもりもないのですが。新しい試みの大切さと、受け入れる懐の深さ、そしてなお揺るぎない伝統の力、とでも・・・。

投稿: きびだんご | 2005.11.27 01:29

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