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2005.11.29

詩を耳で聴くことの快楽

11月28日 「はせみつこパフォーマンス2005」 19:00~ 於・シアターX(カイ)

第1部「にほんごのせんぞがえり」 一人称、文法、昔話、枕ことば、歌舞伎、俳句・川柳、ことわざ 第2部「にほんごのちゅうがえり」 現代詩(中江俊夫、織田道代、平田敏子、まど・みちお)、こどもの詩(「おひさまのかけら」より)、アドリブ(谷川俊太郎など)

 9日付けで、ちょっと書いていたステージに、実際に行ってきた。前回見たのも同じシアターXだったと思うけど、いったい何年前のことやら。あの時もたしか「ういろう売り」は聞いたはず。舞台上にスクリーンはあったけれど、映るのはイメージ的なものだけ。以前、ストーリーに沿った画像が入るものもあったと記憶しているので、「耳から」にこだわってるのかな、とも思う。経緯を知らないのではあるが。

 全く地味といえば地味な客席である。常連さんが多いのかも。こどもたちも静かに聞いている。ただし第1部は、ちょっとおとなしすぎて・・・。もう少し、それぞれの試みについて、説明というか解説的な部分(?)があれば親切、という気もした。昔話は、「ももたろう」。普通のももたろうのお話なのだが、「お/じいさんはや/まへしばかりにお/ばあさんは・・・」のように、文節を変えたまま最後まで。不思議なリズムが生まれる。もうひとつ「寿限無」を違うストーリーに仕立てたものは、名前が長すぎたがために溺れて死んじゃう。もとが落語だから、軽く笑いたいんだけど。

 というわけで、いまひとつ爆発(笑)しないまま休憩となって、う~むと思っていたのだけれど、それほど期待していなかった第2部がなかなかよかった。「現代詩といっても難しく意味を考えたりしないで、でも他のことを考えるんじゃなくて」云々と、予めはせさんが仰ったが、しぜんにそういう聞き方ができたような気がする。はせさんの口から発せられる詩が、心地よく耳に届く。いい感じで。そして、読売新聞に長らく連載されている「こどもの詩」には、可愛らしさに笑い、不覚にも涙がこぼれてしまった。

 言葉を耳で聞いてイメージをふくらませるだけじゃなくて、言葉そのものが直接にストンと届く、ということを、ちょっと忘れていたような気がする。

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