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2005.12.25

クリスマスイブの歌舞伎座

12月24日(土) 「十二月大歌舞伎 昼の部」 11:00~

「御所桜堀川夜討 弁慶上使」 橋之助(弁慶)、福助(おわさ)、弥十郎(侍従太郎)、竹三郎(花の井)ほか 「猩々」「三社祭」勘太郎、七之助、弥十郎 「盲目物語」勘三郎(弥市/木下藤吉郎・秀吉)、玉三郎(お市の方)、橋之助(柴田勝家)、薪車(浅井長政)ほか

 12月はあれこれ予定を立てにくくて、つい昼の部をこんなに遅い時期にやっと見た・・・もっと早く見ていれば、無理をしてでももう一度見に行ったかもしれないなぁ。正直言って、夜の部の、玉三郎「船弁慶」や、福助「重の井」の方に期待をかけていたんだけれど、ちょっと逆であった。私においては。

 といっても、橋之助の弁慶は姿は立派だけれど、今ひとつ、という感じ。絵にはなるものの私には届かなかったよ~。おわさが、18年前の稚児が弁慶であることを知って、我を忘れて喜びを表すところ、(お~い、いま娘はこの人に刺されたんでしょうよ)と思っちゃうんだけど、理屈じゃない、という感じなんだろうか。見ている時に引っかかった分、みょうに残ってしまった。

 勘太郎、七之助兄弟の踊りは、どちらも楽しい。「猩々」は能がもとなんだよね。確か去年の12月に「猩々乱」を見ているはず。たまたま19日の日テレ「アンテナ22」で、2人を見たばかりで、納涼歌舞伎の勘太郎「雨乞狐」の映像もあったのだが、ほんとに今年の勘太郎くんは大活躍。そう思って見るからか(それに2歳お兄ちゃんなんだし)、2人並ぶ踊りだからか、勘太郎くんにばかり目がいってしまった。

 そして、谷崎潤一郎原作、宇野信夫脚本・演出の「盲目物語」。誇り高きお市の方=玉三郎、ずっと彼女を慕う弥市と、天下人となる秀吉の二役を演じる勘三郎、どちらもほんとにピッタリの役だと思う。薪車の浅井長政(亡霊)もとてもよかった。やっぱり、原作、脚本の力も大きいのだろうか。「そういうもの」として楽しむ時代物などとは違って、ほんとにストーリーの中にすっと入っていけて、感情移入してしまう。そして美しくて余韻の漂う舞台・・・。いまでも、お市の方の琴と弥市の三味線で歌う場面(清洲での平穏な時と、幕切れ)が思い起こされる。ま、こういう役だと、夜の部で勘三郎がオーバーに笑いをとりたくもなるのかな?

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