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2006.01.25

「志の輔らくご」に圧倒された日

1月24日(火) 「志の輔らくご in PARCO Vol.10 ~其の四~」 19:00~ 於・パルコ劇場

買い物ぶぎ歓喜の歌、コーラス(歓喜の歌)--仲入り--狂言長屋

 志の輔さんの落語は、このところは年1回ペースくらいで聞いているのかな。下丸子とか町田あたりで聞いたのは、4、5年前になるか。今年がちょうど10周年となるパルコ劇場での「志の輔らくご」は、これが初めて。そして今日のネタのどれも、初めて聞くもの。

 それにしても、ほぼ1ヶ月間の公演が、連日「完売御礼」なんだから! 今日の客席も、比較的年齢層が高い感じはあるけれど。でも老若男女まんべんなく、ぎっしり満員。先週の「其の三」のチケットを、知人に譲ってしまったので、其の一~其の四までの12席のうち、最後の3席を聞くだけの結果になった私である。

 以下、これから見る人は(ここにはいないと思うけど)ネタバレだから読まないでね。

 幕が上がって、志の輔さん登場! と、すぐに客電が落とされて(誘導灯も)、なんか勝手が違うなぁ。普段、地元などでの独演会だと、たーっぷりのマクラで客席をあたためてから噺に入っていたと思うけれど、「ホリエモン逮捕の翌日というお忙しいときに、ようこそ」といった言葉で笑わせたあと、短いマクラから、すっと「買い物ぶぎ」へ。志の輔さんで一番聞く機会が多かった「はんどたおる」もそうだけど、日常生活で「あるある、そんなこと」「言われてみればそうだな」といった事柄を、上手に切り取って笑わせるんだよね~。

 1席終わって退場されたあと、ステージには「六人の会」の他の5人の方々による応援映像(?)が。次の「歓喜の歌」は、何かで評判を目にしたことがあって、これが目当てで四(それと「踊るファックス」目当てで三)を買っていたのである。最初に「ママさんコーラス」という言葉が出たから、「歓喜の歌」を巡る騒動かと思いきや・・・。でも、噺が終わったら、後ろの壁がすっと開いて、あらまあ女声コーラス(3グループ・60人とのこと)の皆さんが。そして志の輔さん指揮(2人の黒子が手伝って洋服姿)で「歓喜の歌」を。

 それだけでも相当驚いていたのだけれど、仲入り後の「狂言長屋」では、もっと仕掛けがあった。自殺しようとしていた狂言師と助けた長屋の住人たちの下らない遣り取り(死のうと思い至った原因の「狂言」のテーマも語られる)、そして、本当にそのテーマでの狂言が! 狂言師は茂山逸平さんと、なんと志の輔さん。おお、そうしてみると、ステージはちゃんと橋掛かりと小さいけど本舞台を模した形状ではないか。背後の鏡板ふうの場所に、笛、大小の鼓という囃子方もいるのである。逸平さんの小舞も披露・・・で、また落語に戻って、めでたくサゲ。うまくできてる。正直言うと、志の輔さんの狂言の台詞と逸平さんではリズムが違うので(当たり前なんだけど)、ちょっと疲れた部分もあったかな。

 いやはや、あっと驚くスケールというのか、エネルギーも含めてすごいものだとひたすら感心。落語家は数多いといえども、こんなことを考え、実際に出来る人は他にはいないのでは。でも現金なもので、新作落語の世界を堪能しつつも、志の輔さんの古典落語も聞きたくなっちゃったよ。

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