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2006.01.05

【勉強メモ】ブレヒト-歌舞伎-物理学

 ブレヒト劇を見て、やや「歯が立たない感」をもって帰って来たのは、まだ記憶に新しい(2005年12月11日の項)。かといって、それをどうこうしようという気は、さらさらないのだが、なにゆえ、「ブレヒト-歌舞伎-物理学」などという、意味不明の三題噺タイトルなのかといえば・・・。

 この休み中に読んでいた本の中に、たてつづけにブレヒトの名前が出てきて、ちょっとその偶然に驚いている。しかもそれが歌舞伎であり、物理の話であるから余計に。歌舞伎の方は、その書名もまさに『歌舞伎』で河竹登志夫著(この本については、後日触れるかも。外国の演劇と比較することから、歌舞伎の本質をとらえるという視点で書かれている)。そこに書かれている、ブレヒトの唱えた「異化効果」とは・・・。

・観客が舞台に没入しすぎると内容への批判を失わせる(=社会主義世界の発展に役立たない)、ゆえに没入しそうになると回り舞台や音楽などなどにより同化を中断する方法を案出した。←その例として「母・肝っ玉とその子供たち」の名前が出ている。

 これは「花道」の異化作用に関する文章の中でのこと。確かに、「母・肝っ玉」では、その世界に入り込むのを拒否されたかのようではあったな。

 もひとつ、物理学というのは、某社のPR誌で連載が始まった太田浩一「たまには物理カンタービレ♪」の第1回「c調気分で相対論」(なんてぇタイトルでしょう)。アインシュタインの、労働者学校での講演「労働者は相対論から何を知るべきか」を、ブレヒトも聞いていたのだとか。彼の戯曲には物理の普遍定数cも出てくるそう(と書くだけで、頭痛がしてきそうな物理脳ゼロの私)。それはともかく、ベルリンに行ったならブレヒトハウスと市営墓地には行ってみたくなった。

 一つのお芝居を見ただけで、引っかかるものが生まれて、そこからなんだか広がっていく感じ。実際には、別にブレヒトをもっと読もう、見よう、というのではなくても、ちょっと面白い気分なのである。

 

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