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2006.01.10

当たり前のように享受しているもの

1月10日(火) 「ベアテの贈りもの」 10:00~ 於・下高井戸シネマ

(2004年・日本) 脚本・監督/藤原智子 音楽・演奏/レオ・シロタ 出演/ベアテ・ゴードン・シロタ、緒方貞子ほか

 本日から下高井戸シネマでのモーニング上映。火曜日は1000円で見られるし、たまたま休みだったから(昨日仕事だったんだもん)、これ幸いと見に行った。このドキュメンタリーの予告編は、岩波ホールで「山中常盤」が再映されたときに見ていて、ちょっと興味があったのだ。でも、日本国憲法の成立をめぐる話かなぁと、ぼんやり思っていたのみ。

 映画には、ベアテさんが野村胡堂(有名なレコードのコレクターで、ベアテさんの父レオ・シロタ氏のレコードを3枚所有)の記念館で行なった講演が、折々にはさまれる。優しい大らかな語り口で、ユーモアも交えてとても魅力的。中でも映画の最後のところ、「憲法の作者は『歴史の叡智』」という旨の言葉は、2006年を迎えた今こそ、噛みしめるものかもしれない。

 そして、彼女が憲法の中に盛り込むことに尽力した男女平等、女性の人権の問題について、戦後の流れが俯瞰できたこともよかった。山川菊栄なんて、ほとんど歴史上の人物みたいな感じだったんだけど・・・。平和も自由も、最初から与えられていた私たち。雇用における男女平等については、さまざまな局面で問題は感じてきたけれども、私自身は「そんなもの」と多分諦めていたのかもしれない。なんだか、憲法に盛られ獲得された「遺産」を食いつぶしているだけのような気がしてきたなぁ。

 

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