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2006.03.13

天神さまの梅を愛でて、歌舞伎座へ

3月13日(月) 「三月大歌舞伎 昼の部」 11:00~ 於・歌舞伎座

吉例寿曽我」進之介、愛之助、我當ほか 「吉野山」幸四郎、福助、東蔵ほか 「追善狂言 菅原伝授手習鑑 道明寺」仁左衛門(菅丞相)、富十郎(輝国)、段四郎(宿禰太郎)、孝太郎(苅屋姫)、秀太郎(立田の前)、芝翫(覚寿)ほか

 昨日の暖かさがウソのように、風が冷たい朝。いつものように駅に出るのに天神さまの傍を通る。今年は梅の開花が遅れたけれど、今や満開。境内の紅梅白梅が美しくて、朝の冷たい空気に、梅というのはとてもよく似合うなぁ、と思いつつ、電車に乗り銀座に向かう。そして・・・なんと。頭の中で全く結びついていなかったけど、昼の追善狂言は菅原道真の話。そして曽我狂言は梅の花!(何も考えずに機械的に歌舞伎座へ行った、というのがバレバレ)

niza  「寿曽我」は十三代目の孫世代が頑張ってます、というところで、石段の場はなんだか感慨深い。大磯曲輪外の場も「だんまり」なのね~。石段の仕掛けのダイナミックさに驚き、だんまりの美しさにニコニコ。一日の始まりのだしものとしては、こんな感じがイイ。松也くんは梶原源太で出演していたが、こんな時に限って東袖で見ている私。道明寺ともども、本日の席は失敗!!

 「吉野山」の清元はどうしても苦手なんだけど・・・。途中からは大丈夫なのに、どうも出だしでグッタリしてしまう。「吉野山」は、わりと見る機会の多い踊りで、さすがに福助-幸四郎だとゆったりした気分になる。二人の衣裳の「赤」と「紫」が目に焼き付いている。時に静御前の、微妙にきかせた「紫」と、二人の色の配分(対比)が。

 さて、追善狂言の「道明寺」である。昨年9月、羽田澄子監督の長編記録映画の一部を見たのだが、実際の道明寺はこのときに見た。十三代目は国立劇場で演じたこの菅丞相を絶賛されたとのこと。「静」の人、というか、語らぬでもその存在の大きさが圧倒的だし、また台詞の一つ一つが重いこの役、仁左衛門丈のためにある、という気がした。また、芝翫丈、富十郎丈もさすがで、骨格のしっかりした見応えのあるものだった。

 休憩時間には、2階に展示された十三代目の写真あれこれを見る。ほんとに素敵! と改めてため息である。戦後の様々な苦労(映画でも語られていた)の上に、現在があると思うと、いやほんと手を合わせたくなるよ。画像は当代を描いた本だが(目下、図書館から借りている)、今日、十三代目の最期のあたりを読み返している。

*いま記録映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」の感想を読み返したら、やっぱり「ほんとに素敵!」と書いていて、ほかに言えんのかい?と自分に呆れてしまった。でも、素敵なんだもーん。

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