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2006.03.08

やっぱ「平家物語」よね

3月6日(月) 「狂言劇場 その参」 14:00~ 於・世田谷パブリックシアター

語「八島」深田博治 小舞「景清 」高野和憲 「月見座頭」万作(座頭)、萬斎(男)--休憩--「(くさびら)」万之介(山伏)、石田幸雄(何某)、萬斎(鬼茸)ほか

 早くも第3回目となる「狂言劇場」。今回もAプロ、Bプロに分かれているが、私はAプロのみ見る(だって値段が高いんだもん)。ちなみに見ない方のBプロは、「能楽囃子・瓜盗人・悪太郎」で、全4回を3パターンの演者で。

 能舞台がかなり張りだしているので、普段だと真ん中あたりの列のはずがかなり前方だったからビックリ。少し舞台を見上げる感じになる。

Dsc00497  語「八島」で深田さんが登場されると背後、天井からスルスルとスクリーンが降りてくる。かなり縦長で四方に枠もついている。ここに語りの語句が映し出されるという仕掛け。しかも文字が綺麗な草書体ふう・・・ではあるが、これを見るにはかなり上を向くことになるし、まあ多少分からない語句があっても気にしないということで、かえって深田さんの語りに集中できたような気もする。続く小舞「景清」では、謡の語句が今度は左右上方のモニターに映る。これは横書きのゴシック体。手許のプログラムにも詞章は載っている。

 「月見座頭」では、舞台のあちこちにススキが置かれた(目付柱の場所にも)。照明や音響(虫の音が響いてから座頭が登場)など、パブリックシアターでの狂言ならでは、である。そしてこの演目自体、いわゆるアハハというのではなくて、後から後から情景を思い起こし反芻するような、胸の奥の「見ないふり」をしているものを突かれたような、とても心に残るものだった。

 「茸」は一転、賑やかで楽しい。新しい試みとして茸に一般公募での参加者6人も入っている。舞台位置が高く、そしてその舞台に近いという、私の席の利点が生きて、茸それぞれの面がじっくり見られてなお楽しかった。そして、相変わらず万之介さんの剽軽な味が、もうもう山伏にピッタリ!!

 帰りの電車で、聞くともなく聞こえてきた「八島」の感想や自分のことを省みると、やはり「古典」を捨て去ってしまった現在を感じてしまう。いやそうではない人も勿論多数いるのだけれど。せっかく能狂言の世界をのぞきみているのだから、やはりウカウカと過ごすだけではいけないだろう・・・というちょっとした反省も含めて、画像は我が家の「平家物語」のうちから。すっかり忘れていたのだけれど「少年少女古典文学館」なんてのも、あったんだ!って、買ったのは私なのに。というような話をしていたら、家人Aは浪人中に「平家」を読破した過去があり、負けました、なのであった。

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