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2006.04.09

勢いがあるね、池袋演芸場(追記あり)

4月9日(日) 「池袋演芸場 夜の部」 17:10ごろ入場

天どん・?渋谷交番の噺)、白酒・宗論、亀太郎(粋曲)、文左衛門・?泥棒の噺、たい平・お見立て、ロケット団(漫才)、彦いち・青畳の女(ご教示有り難う)--お仲入り--白鳥・任侠流山動物園、市馬・抜け雀

 4月上席夜の部は、恒例の「四月革命」。今年は市馬、歌武蔵、白鳥の3人が仲入り後を務める。でも、この3人が揃う日はそう多くはないもよう。その分、残りの人の噺を長く聞けるからいいのではあるけれど、でも、がっぷり組んで10日間というのが本来の趣旨なんじゃないのかなあ・・・。

 出がけに落語協会の「本日の寄席」をチェックしたら、喬太郎さん、紫文さんが休みとのことで、うむむ、と思って出足がちょっと鈍ってしまった。池袋は昼夜入れ替えナシだから、ドアを開けたらすでに客席はぎっしりで、手近の補助椅子を確保。5時半ごろには「お膝送りをお願いします」であった。

 白酒さんは真打ちになってから見たことあったっけ。なんか「猫と金魚」の印象が強い噺家さん。いや~、「宗論」は面白かったです・・・が、「宗論」といえば、三太楼さんを思い出しちゃったじゃないの。たい平さんも久しぶりで、相変わらず「声色」がうまい! 杢兵衛大尽は言葉がなまってるのに、なんか都会っぽかったかも。たい平キャラゆえかな。

 ロケット団は最近名前を見るようになったが、全く初めて。スピード感があってなかなか面白かった。そして彦いちさんまで、なんだか若手がぐいぐい、って感じで、フーフー言ってしまった。昼の部の方には、とし松さん(曲独楽)だの、ペペ桜井さんだのが出演されていて、ふっと息抜きができそうだけど、夜の部はそうはいかない。唯一、紫文さんの代演、亀太郎さんで息抜き? いや、国立演芸場で経験してるけど、彼にはみょうに緊張させるものがあるんだよね。三味線云々よりも、表情、とくに視線のもって行き方のせいかも。ああ、「間」を取らないというか、我が道を行く、なんだ。

 さてさて、実は白鳥さんのホームページで、今日は「任侠流山動物園」か「青春残酷物語」と予告があって、ぜひ聞いたことのない「任侠~」を聞きたいと思っていたので、やった!!なのであった。いちだんとハチャメチャな噺(だって登場人物、じゃなくて登場動物、なんだもん)で、おまけに終盤、高座の上で上手の方へころころ転がっていって、陰にかくしてあった三味線を取り出して、ワケわかんない歌?(浪曲だったんだ)まで。あ~、笑うのも苦しかった。そしてこういう最強の「膝替り」では、さぞかし後の市馬師匠は大変でしょうと・・・。

 最初のうち空気がフワフワしていたけれど、だんだん東海道の宿場町の旅籠へと持っていくあたりが、さすが。でも、やっぱり、乗れるまでは苦心のあとも見えたような気がする。この辺が、去年の喬太郎さんがメンバーに入っていた時との違い? 個人的に言えば、革命の主役は30代くらいの若手で、市馬師匠はその前にピリッときっちり古典をやってもらいたいなあ。

 ↑この感想を書いて一晩寝たら・・・こういう「予定調和」じゃない高座の面白さってのもある、ということに思い至った。きのう白鳥さんと市馬さんの順番が逆だったら、ここまで色々考えなかっただろうと思うと、「たかが落語」なんだけど深さも感じるなあ。とりあえず市馬ファンとしては、常に攻めの姿勢で王道を行ってください、ってところかな。強靱な精神力、体力もお忘れなく。

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