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2006.06.13

ヒルズ時代の「井戸の茶碗」

6月12日(月) 「市馬落語集」 19:00~ 於・お江戸日本橋亭

(開口一番・市丸)、市馬・馬の田楽--仲入り--市馬・井戸の茶碗

 仕事が終わった時には、6時半を過ぎていたのであせって半蔵門線に乗る。到着したときにちょうど前座さんの噺が終わったところだったので、市馬師匠の出にはナントカ間にあってよかったぁ。師匠は昨日と同じ、抹茶の色の羽織(珍しい色では)。

 マクラからなんだかとっても快調・・・って感じ。大先輩の扇橋、小三治両師匠の、「マクラたっぷり噺ちょっぴり(笑)」をネタにしたり、初耳の小さんの話題とか(静岡の女子大に行ったときのこと)。そして小さんの軍隊経験から、あらいつの間にか馬の話題・・・。

 「馬の田楽」は名前だけは知っていたけど、どんな噺かは全く知らず。おお、田舎(長野?)が舞台なのね。なんか空気そのものが、の~んびり。田舎の風景が目に浮かぶような長閑な噺なのでした。

 仲入り後の「井戸の茶碗」は、けっこう聞いているネタだけれど、意外なことに市馬師匠は二つ目時代に一度やったきりだそう。のっけ、屑屋の清兵衛さんがまっすぐな人だというのに「名前に清の字が入っている」ところから始まるのが印象的。それと千代田卜斎が「武士の誇りだけは」と口にする。そのあたりで、2人をすごくイメージしやすかったと思う。

 1席目は風景や空気ののどかさの中を遊び、2席目はおとぎ話のような人のまっすぐさを堪能。この組み合わせは市馬師匠の持ち味がすごく生きる。私は、こと市馬師匠に関しては、こういう噺ばっかり聞いていたいなぁ。おどろおどろしい、因縁噺やなんかはいらない(今のところはね)。

 昔の人も、「世知辛い」世の中に、「ありえねぇぇ」と言いつつ、だからこそ井戸茶を楽しんだのかもしれない。

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