« イラク戦争は遠い遠い出来事 | トップページ | 右之助さんをたっぷり! »

2006.06.06

染五郎の色気、仁左衛門の情感

6月5日(月) 「六月大歌舞伎 昼の部」 11:00~ 於・歌舞伎座

君が代松竹梅」翫雀、愛之助、孝太郎 「双蝶々曲輪日記 角力場」幸四郎(濡髪)、染五郎(放駒/与五郎)、高麗蔵(吾妻) 「藤戸」吉右衛門(老母藤波/瀬戸の悪龍)、梅玉(佐々木盛綱)、歌昇(浜の男磯七)、福助(浜の女おしほ)ほか 「荒川の佐吉」仁左衛門(荒川の佐吉)、菊五郎(相模屋政五郎)、段四郎(成川郷右衛門)ほか

 月曜日の昼の部だからか、私の周囲は呆れるくらいに平均年齢が高い。見事に若い人がいなかった。今回は、ものすごくこれが見たい! というのがないまま足を運んだのだが、それぞれに見応えがあって楽しかった。あ、「綺麗」というのはちょっと不足!? 

 「角力場」は確か文楽では見たんだったか。濡髪の姿の立派さと、放駒/与五郎(ちょこまか/なよなよ)を演じる染五郎との対比が面白い。染五郎の声には不思議な色気があるなぁ、と思いながらみていた。ストーリー自体はそれほど・・・ってところだけど。

 「藤戸」はお能を素材に作られた舞踊劇で、構成・松貫四(吉右衛門)。前シテに相当する老婆というのは、吉右衛門丈のイメージとはちょっと違う?と思ったけど、そうではないんだねぇ。受け止める梅玉丈もどっしり大きくて安心して見られる、という感じ。アイ狂言風に、浜の男女の踊りがあったのだが、気分転換にもなりよかった。こういう福助さんは好きだし踊りも美しかった。

 「荒川の佐吉」というのは、思いの外、泣ける芝居だった。終盤、あちこちでグジュグジュと・・・。子どものけなげさにババの涙腺ついゆるみ、かもしれないが。役者も揃ってるし、見応え充分。仁左衛門丈が丁寧に情を描き(でもどうしてこういう人がヤクザの世界に足を踏み入れたかねぇ)、わかりやすい世界でもあった。ここでも、染五郎が「いい役」。あんまり歌舞伎を見慣れてなくても、こういうのならすっと入っていけるよね。

 全体を通して、それほど肩に力が入らずに楽しめた。あんまり義太夫が聴けなかったなぁとは思うけれど。

|

« イラク戦争は遠い遠い出来事 | トップページ | 右之助さんをたっぷり! »

歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« イラク戦争は遠い遠い出来事 | トップページ | 右之助さんをたっぷり! »