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2006.07.30

休日昼の、お江戸日本橋亭

7月30日(日) 「ミックス寄席 柳家三三と古今亭菊朗」 13:30~ 於・お江戸日本橋亭

(市朗・道灌)、三三・道具屋、菊朗・三味線栗毛--仲入り--菊朗・小言幸兵衛、三三・御神酒徳利

 市馬落語集以外では、なかなか行かない日本橋亭。今回は、例の映画エキストラの流れに乗って、申し込んでいたのである。「三越前」駅は、長らく工事中だったAー10出口が、すっかり明るく綺麗になって復活していた。到着したときには、開演時間を少し過ぎていて、ほぼ満員の会場の最後列の席にそそくさと座り、市朗くんの噺を途中から。今日は、彼がほんとに上手くなってきたなぁ、というのを感じた。口調がよどみないのは勿論、自信をもって喋ってる、という安定感があった。それに「上下」を切るときの視線も、行き過ぎなくて、いろんな意味で安心して聞いていた。市朗くんの噺が終わった時に、少し前の空席に移動。

 さて、ほとんど同時期に(半年か1年くらいの差で)入門して、今春真打になった三三さんと、来春の昇進が決まった菊朗さんという、オメデタイ二人である。まあ、キャラクター的には、どうしても老成した(?)感のある三三さんvs.やんちゃ菊朗クン、というところかな。

 というわけで、「道具屋」もあっちこっちで笑わせながら手堅い仕上がり。面白かった。プログラムでは、菊朗さんの1席目が「小言幸兵衛」だったのだけれど、あれ、なにやら違っている・・・、どこかで聞いたよ、これ、酒井雅楽守の息子で部屋住みで、って。途中、按摩さんが出てきてやっと思い出した。これは以前、三三さんで聞いた「三味線栗毛」! でも、二人の噺はずいぶん違っていて(按摩さんが風邪で寝込んでから先の展開が)、いろいろあるんだなぁと思うと同時に、「三味線栗毛」という題というかオチに関しては、実は按摩さんはあまり関係ないんだ、と思った次第。だから、三三さんのは別のストーリーで別のオチだったのか? もう一度、三三さんで聞いてみたいなあ。

 菊朗さんの幸兵衛は、エキセントリックな小言ジジイがピタっとはまっていて、ご本人の「やんちゃ」イメージが、そのまま重なるよう・・・と言っては言い過ぎか。勢いがあって楽しめたのだった。

 そして三三さん。いや~、いろいろ芸が細かい。善六さんが鴻池の支配人と泊まった神奈川宿の「にっぱ屋」で、算盤占いをする羽目になり、逃げ出す寸前にお梅が現れるところなんて、菅笠をかぶったままなのを不審がられてあわてて脱いだり・・・。1時間近い噺を飽きさせずに喋る力量は大したものだと、改めて感心した。とはいえ、善六のおかみさんはもっと魅力的になると思うし、人物がくっきり浮かび上がる、ということではなかったかも。ネタおろし?

 対照的なイメージの二人、だからこそ面白いという二人会だった。そして、満員なのも流石です。 

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