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2006.07.01

神楽坂にて落語を楽しむ

6月30日(日) 「いわと寄席」 19:00~ 於・シアターイワト

市朗・転失気、市馬文七元結--仲入り--市馬の好きな昭和のうた

 前日の29日、仕事帰りに久々、神楽坂に回って食事(モロッコ料理、そしてクレープ)をしたばかりで、2日連続で神楽坂に出かけるなんて!・・・と言いつつ、今日の「いわと寄席」は実は早くから予定に入れて、楽しみにしてたんだよん。仕事帰りに気軽に寄れる場所で市馬師匠の噺が聞けて、しかも、神楽坂じたい、歩くのも楽しい場所なんだから、言うことありません。仕事の具合によっては7時開演に間に合わないかと危惧もしていたけど、「早く帰りたい!」と自己申告して、余裕で会場に着いたのだった。

 大阪からのSさんとお喋りしながら、開演を待つ時間も楽しい。「文七元結」は、大ネタだから、なかなか聞く機会がない。どちらかというと、歌舞伎の記憶の方が強いくらい。最近では、長兵衛は勘九郎(当時)、菊五郎、幸四郎で見たと思う。で、幸四郎の長兵衛は、少し苦手だったんだよね~。

 市馬師匠の「文七元結」を聞いていると、ほんとに長兵衛という人がくっきりと浮かび上がる。歌舞伎やらいろんな記憶がごっちゃになっているのかもしれないが、もっと娘のお久や女房(や文七)がごちゃごちゃ言うような印象があったのだ。要領よく場面場面を切り取っていく中で、長兵衛の「人となり」がわかるし、佐野槌の女将さんの存在感とか、和泉屋清兵衛の器量なんかが、浮かび上がってくる感じ。ともすれば文七が、そんなヤツでいいんですか?みたいな気がするのに(たぶん文七をオーバーに描けば描くほど)、それがなかったのが、私には大きかった。だから長兵衛の侠気、みたいなのが生きてくる・・・。噺の中では、お久と女房は、なさぬ仲でもなんでもなくて、その方が自然だなあと思う。骨太の「文七元結」とでも言おうか、油断できないおもしろさ、なのだった。

 で、たっぷり1時間の文七と、休憩のあとは、アコーディオンの伴奏つき、しかも司会がミックス寄席の加藤さんという「サプライズ」歌謡ショー! ちょうど私は前列右に座っていたので、アコーディオンの杉浦さんの真ん前。本職はクリーニング屋さんらしいけど、心地よい伴奏に徹してらっしゃるすてきな方でした。そこで、洋服姿の市馬師匠が歌いまくり・・・あいかわらず私には何が何やらではあるけれど、楽しそうな雰囲気にウキウキしつつ、あっという間にお開きとなった。

 もともと会場が落語用では決してなくて、「知る人ぞ知る小劇場」という感じで、この雰囲気に「昭和のうた」とアコーディオンが、やたらマッチしていた。こんなことを考える、企画の勝ち、って気もするなあ。終演後は、ロシア料理の店でSさんとビール! 夜の中央線のラッシュなんて、困ったものにも遭遇しつつ帰宅した。楽しい、だけじゃなくて、中身の濃い文七だったなあと思う。その中身については、いまだうまく表現できないのだけれど。

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