« 不思議な「ひまわり」を見た | トップページ | トリイホールでの「二人会」あれこれ »

2006.07.16

夏の夜は、花園神社野外劇

7月15日(土) 「GS近松商店」 19:00~ 於・花園神社境内

作・演出/鄭義信、出演/岡田義徳、馬渕英俚可、山本亨、絵沢萠子ほか

 夏は花園神社で、椿組の野外劇・・・というのも、今年で21回目だそう。私は一昨年に続いて2回目。その時と同様、知人が出演者と知り合いなので、声がかかったのである。チラシを見て興味はもっていたのだけれど、そういう「ひと押し」がなかったら、足を運んでないだろうと思う。

 いや~、何が近松?と最初思ったけど(確かに名字は近松さんではある)、そうか、一方の舞台はGS=ガソリンスタンド=油屋でなければならず、また、お店(中国人パブ)に借金があって自由にならない女性の恋もあり・・・二進も三進もいかない暑い暑い日々である。

 舞台は、後ろがガソリンスタンドで、場面転換でその前に幕が引かれると、地域の素人芝居(忠臣蔵)の練習場面となる。実はけっこう重い話なのに、このおかげで笑いが。とはいえ、う~ん、もう少し整理できるんじゃないかな。

 こういう構成や装置、またかなりの人数の出演者など、よくここまでできるなあというのが正直なところ。そして、最近ではつい「小松」(←TBS「吾輩は主婦である」での役名)と呼んでしまう岡田義徳の熱演が特筆もの。若さのいたいたしさが辛くなるほどだった。馬渕英俚可も、いままでそれほど印象がなかったけど、いいんじゃない?

 絵沢萠子の2役が、最初はピンとこなくて同じ人(役)だと思っちゃったり、わかりにくいところもあった。でも後半、彼女が「早変わり」をするところは、歌舞伎風味のお笑い的かな。それと、光(岡田)と菊子(馬渕)が二人とも、どもりと足が悪いハンディを抱えている必然性はないのでは、と思う。そうであることで「わかりやすさ」は生まれるかもしれないが・・・。

 新宿のまさに喧噪の中での芝居(舞台後方では上演中もクレーンが動いていた)。ほんとに車を運転したり花火を使ったり、野外ならではの仕掛けも楽しかった。そして普通のホールだともっと重くなってしまったかもしれないし、「まとわりつくような暑さ」の中で起こる事件に、ここまで寄り添えなかっただろうと思う。最後の外波山さんの講釈(?)はいらない気がするけど、きっと不可欠なんだよね。 

|

« 不思議な「ひまわり」を見た | トップページ | トリイホールでの「二人会」あれこれ »

演劇」カテゴリの記事

コメント

やぁ、やっと辿りついた・・・
入り口を見失ってどうしよう、と思っていましたが
思い切ってお訊ねして良かったです。
実は昨年のお盆過ぎ、父を訪ねる途上(行き過ぎたのですが)
東京まで足を伸ばして「鈴本」で弁当をつつきながら楽しみ
ました。どちら様に連絡しても数時間しか余裕の無いことから
ご無礼をしてしまいましたが、「また来ようっと」と思ったことでした。
こちらでまた仰山勉強させてもらえる~
カンゲキ感激

投稿: Mom | 2006.07.17 10:39

Momさま。ようこそ、ようこそ!
そうか、実は鈴本にいらしてたのですね。お喋りも楽しいけど、そんなふうな時間の過ごし方も、なんかいいなあ…。
そして、ほんとは日常のいろ〜んな物事に、もっともっとカンゲキしたい私です。これからもどうぞよろしく。

投稿: きびだんご | 2006.07.17 21:44

何かを食べる時は一人では寂しいけど、寄席はひとりもよろしいな。
京都に3年居たのに、ついに歌舞伎を観なかったのを今も残念に思っています。勧進帳を観る、村主章枝のフィギュアスケートをリンクサイドで見る、生ベルリンフィルを聴くのが目下の望み。後は情報も知識もありません。
クラシックはいい!と思い始めた私に、子供の頃からクラシックに浸かっていた兄が「一生かかっても足りないくらいあるゾ」と言いました。
たいらばやしかヒラリンか、と教えてくれたのも中学生の兄だったなぁ
人生捨てたもんじゃない、と言いますが、うつむいている時も拾う気と探す目があればまだもうちぃっと楽しめるよ、ね

投稿: Mom | 2006.07.18 09:23

Momさま。私は自慢じゃないけど「音楽耳」はないと思うんですよ。というか、音楽のみならず、お芝居にしても絵などにしても、ほんとその時の感覚だけで語ってるのは、ご覧の通りで。で、そんな状況を楽しんでいるというか。そして、感覚だけにしても、「文字」にしてみることで、少しは客観的にとらえられるのかもしれません。たとえば音楽はジャンルを問わず、「才気が前面に出る演奏は苦手だ」という自分に気がついたり。
それはともかく・・・私は未だかつて「平林」に出会ったことがありません!!

投稿: きびだんご | 2006.07.19 01:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 不思議な「ひまわり」を見た | トップページ | トリイホールでの「二人会」あれこれ »