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2006.09.27

正攻法の「時そば」

9月27日(水) 「第5回 市馬菊之丞二人会」 18:30~ 於・池袋演芸場

開口一番(小ぞう・堀の内)、市馬・時そば、菊之丞・中村仲蔵--仲入り--菊之丞・紙入れ、市馬・将棋の殿様

 着いたのは6時5分くらいだと思うが、座席はかなり一杯。たまたま、お久しぶり!の呑み助Mちゃん(ビール持参!!)の隣があいていたので、入れて貰った。開演時には立ち見の人も。前座の小ぞうさんは名前も聞いたことがなかったけど、さん喬師匠の9番目の弟子だそう。なんだかかわゆいキャラクター←おっとり愛嬌系が好きなんだな、私は。

 落語といえば誰でも知ってるのが(噺自体を聞いたことがなくても)、寿限無、饅頭こわいと、時そばくらいだろう。それくらい有名な噺を、きっちり聞かせてくれたのが、今日の「時そば」。楷書の芸? 全くの正攻法であんなに楽しいなんて、落語の底力を思い知ったでございます。

 「中村仲蔵」は、ぜひぜひ市馬師匠でも聞いてみたい噺だけれど、今日はこういう噺がいかにもピタっと似合う菊之丞さんで。・・・なのだけれど、ちょっとあっさりしすぎてた気がする。三階さんから出世してゆくゆくは大名人となる仲蔵だから、もう少し「努力」してもいいと思う。代わりに、と言ってはなんだけど、仲蔵のおかみさんがわりと出てくる演出。それで視点が分散した?

 ↑菊之丞さんが、こういう「女性」が得意だというのは、よくわかる。2席目の「紙入れ」なんかは、その最たるもの。色っぽい、菊之丞さんならではの噺を楽しんだ。

 で、このカラーは市馬師匠には無縁のもの。だから二人会が面白いのだろう(衣装のカラーも全く違ってたよ)。「将棋の殿様」なんて、お侍しか出てこないんだものね。正直、途中少しうとうとっときたところもあったんだけど、まっすぐな三太夫登場で俄然、ワクワク。「(老いていても)まっすぐなお侍」というあたりが、特に師匠にぴったりだと思う。 今日はお二人の噺のバランス(トータルで)も楽しくて、古典落語の奥深さを、ちょっぴり実感したような気分。

 客席には「福耳落語」の三宮麻由子さんがいらしてた。

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コメント

羨ましい限りのレポ、楽しく読みました。
「将棋の殿様」はまだ聞いたことがない噺です。
師匠のお侍は品があって格好良いですものね。
正雀師匠の「中村仲蔵」を大阪で聞いたことがあります。
是非、市馬師匠で聞きたい噺ですね。
菊之丞さん、上手い噺家さんだと思いますが、
私の好みには入ってこない…。ここだけの話…(笑)
では、では、あした~♪

投稿: yadokari | 2006.09.28 21:12

いつもは私が羨ましがってますからね!
それにしても、贔屓の引き倒しじゃなく、
「時そば」すごくよかったんですよ。
時そばかぁ、と一瞬思ってしまった私がバカでした。
ちゃんとした「時そば」はとても面白いんだ、と
わかりました。すごい贅沢な時間でした。

仲蔵、白髪K老によると、さん喬師のがよいそうです。
好みの範囲内に入ってますよね。
もちろん、市馬師匠でも聞きたい!!
菊之丞さんは、昨日聞いた限りでは、
若いんだから、流さずにしっかりやって、と言いたかった。
ここだけの話ね。んじゃ、明日。

投稿: きびだんご | 2006.09.28 22:05

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