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2006.09.14

腹十二分目(?)の歌舞伎見物

9月13日(水) 「秀山祭九月大歌舞伎 昼の部」 11:00~ 於・歌舞伎座

菅原伝授手習鑑 車引」松緑(梅王丸)、染五郎(松王丸)、亀治郎(桜丸)、段四郎(時平)ほか 「双蝶々曲輪日記 引窓」吉右衛門(与兵衛)、芝雀(お早)、富十郎(濡髪長五郎)ほか 「六歌仙容彩 業平小町 文屋」雀右衛門・梅玉、染五郎ほか 「菅原伝授手習鑑 寺子屋」幸四郎(松王丸)、吉右衛門(武部源蔵)、魁春(戸浪)、芝翫(千代)ほか

 なんだかものすごくポピュラーな演目が並んでる、という感じの昼の部。それはそれで楽しみでもあり・・・。でも、アナタマカセの都民劇場のチケットが、今回は1階後方通路際で、危惧していた通り、「車引」の初めの方は遅れてくる人で集中できず。そのせいでもないけど、都民は今回で一応退会して、好きな日に自分で席を選んで(たぶん3階席で)見ることにした。

↑「車引」で集中できず、と書いたけど、私にとっては様式というか型を楽しんでボンヤリ見てる、というのがいつものことかな(「菊畑」もそう。でもボンヤリ見るのを邪魔されたくはない)。3兄弟がフレッシュで、それぞれの違いを強調していてわかりやすい。特に亀治郎がよかった。

 最近にわかに芝雀ファンの私。可愛い女房という外見がとてもお早に似合ってるなあと。でも、わりと物語の中に入り込んで、心理描写にいちいち反応してたんで、相当エネルギーを使ってしまった。こんなたっぷりなお芝居だったっけ。最初、吉之丞演じるおっかさんが物足りない気もしてたけど、くどくなくてよかったのかもしれない。

 踊りがいつものように気分転換ではあるけれど、30分の昼食休憩の後だから、もう気分転換はできてるの・・・。でも、雀右衛門-染五郎の踊りという組み合わせはよかった。

 で、「寺子屋」。やはり一番楽しみにしていた。何かと取り沙汰される「兄弟仲」とか高麗屋の芝居だけど、何でもいいじゃない、一緒に出てくれれば、と思ってしまう。松王丸、綺麗だし立派だし。それにしても、兄弟は声の質が似てるよね、と思いながら見ていた。それとせっかくのこの「寺子屋」だけでも、義母に見せたいなあ、とも。車いす席と介護タクシーが不可欠だし、なかなか遠出の気持ちになってくれないんだけど。何年か前、初代の追善では吉右衛門の「河内山」「俊寛」を見て、今年の秀山祭では兄弟の「寺子屋」を見た、と長く記憶にとどめるだろう。昼の部は、もう満腹以上なのであった。

 

 

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