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2006.09.23

九段目に聞き惚れた

9月22日(金) 「通し狂言 仮名手本忠臣蔵 第3部」 18:30~

(八段目「道行旅路の嫁入」、)九段目「雪転しの段」咲甫大夫・清志郎 「山科閑居の段」住大夫・錦糸/咲大夫・燕三、十一段目「花水橋引揚の段」 【勘十郎(由良助)、和生(お石)、文雀(戸無瀬)、玉女(加古川本蔵)ほか】

 やはり、この日に第3部を見るという計画に、一番無理があった。何より順番通りではないし(でもこれは23日の第2部が早くから決まっていて、24日が千秋楽だから致し方なかったのだが)、仕事が終わらず泣く泣く八段目はパス。19時15分ごろ(休憩時間中)に国立劇場に到着。

 でもまあ、ストーリー上はともかく、今日は九段目さえ見られればいい、という気持ちがあったことも確か。結果的に、特に大夫さんの語りに大満足なのだった。雪転しの段の咲甫大夫さんの若い(硬い)声の感じが、これから起きることへの序章となる「緊張感」とうまくマッチしていたように思う。そして。山科閑居の切・住大夫さん、奥・咲大夫さんの堂々の世界。これ、住大夫さんだけが突出してもダメだよね。がっぷり、という感じで聞きごたえがあった。(住大夫さんから咲大夫さんに代わるところで帰っちゃう人も少し。せめて九段目が終わるまでは聞いててほしいなあ)。

 いっぽう舞台上では、というと、これがやたら派手(と感じた)。登場人物が多くて衣装が替わったりするし。視覚的には女3人が、下手からお石・黒、戸無瀬・赤、小浪・白で並んだところなど、特に印象的だった。ほんと、衣装でも性格を表す、という感じで。そして雪の中で竹を使っての仕掛け、尺八、刀、槍・・・これでもかというくらいに、繰り出されるんだもんね。家の中に人々が勢揃いするから、息苦しささえ感じてしまった。もうちょっとシンプルなのが好きかも。

 最後、十一段目は、ずらり勢揃いの姿が、あまり美しく感じられなかった。九段目だけで、見るエネルギーを使い果たしていたんだろうか。

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