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2006.09.12

ほっとする、オシャレな映画?

Pf_kamome 9月12日(火) 「かもめ食堂」 12:50~の回 於・下高井戸シネマ

原作/群ようこ 脚本・監督/荻上直子 出演/小林聡美(サチエ)、片桐はいり(ミドリ)、もたいまさこ(マサコ)ほか

 混んでるという噂はあった。まして、今日は火曜日だから「レディースデー」で1000円で見られる。危ないかもしれないと、がんばって20分以上前に到着したら・・・やっぱり噂は本当! 私はそれでも「こんな前かぁ」と思いつつも好きな席を選べたけれど、あっという間に左右の補助椅子が埋まり、しまいには真ん中通路に座布団席が(これが5分前くらい)。立ち見の人もいたもよう。

 画像にアップしたのは、パンフレット。細部に凝ってる。派手じゃない。隅々までオシャレ感が行き届いている。パンフを手にしてそう思ったけど、これはまんま映画自体にあてはまる。ヘルシンキの港、路上を走るトラム、市場、森、そしてかもめ食堂・・・どこをとってもセンスがいいんだ。で、演じるのが、この3人というあたりが、ツボなんでしょうね。特にもたいまさこの不思議な存在感がよかったし、彼女が介抱することになる曰くありげなフィンランド女性と「好一対」。いや、キャストもよくて、そういう意味でも隙がない。なさすぎる?

 そもそもなんでフィンランド?というところからして、「大人の女のお伽噺」という感じ。そんなことはどうでもよくて、生活感なんかとも無縁で。いっぽう人と人は、ふわっとした関係なのに、それぞれに「自分」を持っていて・・・と書いていくと、ある種、理想のような気もしてきたなあ。

 映画の中で、シナモンロールを作ったり、あるいは鮭を焼き、トンカツを作り。どれも美味しそうだったけど、実は私は、丁寧に淹れた美味しいコーヒーを飲みたくなった。そして、自分の手で握るおにぎりを・・・食べるよりも、自分で握りたくなった。そういう「丁寧な生活」がしたくなる、「生活感のない映画」と言ってもいいか。

 エンディングに陽水「クレイジーラブ」が流れたときにはびっくり。そこまでのスローな淡い色彩が、急に強くなったんだけど、スーっと終わらないところが、また「してやられた」部分かもしれない。

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