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2006.10.17

「かたおち」って辞書にある?と歌舞伎を見ながら

10月16日(月) 「元禄忠臣蔵 第1部」 12:00~ 於・国立劇場大劇場

(しばらく忙しくしているので、ちょっと感想のみ。これから見る予定の人は読まない方がいいかも)

出演/吉右衛門(大石内蔵助)、梅玉(浅野内匠頭)、歌昇(多門伝八郎・堀部安兵衛)、富十郎(井関徳兵衛)ほか

 通し上演の第1弾。私はとりあえず全部見るつもりだけど、11月、12月は、3階からで、今月のみ2階。国立劇場のサイトに「完売」とお知らせが出ていた通り、平日でも大にぎわい。5分ほど前に着いたのだが、会場入り口のところに「チケット求む」の看板を掲げたおじさんがいて、そんなことに!と驚いた。

 さて、お芝居は・・・とにかくよく泣くんだ。各幕・各場、まんべんなく泣いてるような気がする。信二郎演じる片岡某なんか、内匠頭の切腹の場に立ち会って、ひたすら泣いてるし。吉右衛門はカッコいい!! でもストーリーの流れとして、内匠頭の描写が今ひとつで、ここをよくよくやってくれなくては、後につながらないじゃないか、と思ってしまった。大野九郎兵衛役の芦燕は、役柄はピッタリと思うけど、とにかく台詞が出てこないからなあ・・・。

 で、タイトルにした「かたおち」=「片落ち」=片手落ちのこと。以前、勘九郎(当時)主演の大河ドラマでも、やたら「片落ち」という言葉が出てきて、すごく違和感を持っていた。差別語の自主規制で、そうなったのだと思うけど。でも、分解すれば、片手・落ち、ではなくて、片・手落ち、だと言われているんでは? で、今回の国立でも、5回近くこの「片落ち」が出てきた。伝統芸能の分野では、歴史的なものとして比較的鷹揚にとらえているように感じていた(テレビで放送はできないとしても)。それなのにそれなのに・・・これはやはり自主規制? 国立劇場だから?? 最近の国語辞典でも、「かたおち」は「型落ち」しか載ってないけど、「片落ち」が収録されるのも時間の問題だろうか。

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歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

所謂、放送禁止用語の扱いって微妙なところですね。
大河ドラマの「片落ち」は私も違和感を持っていました。

何年前だったか忘れましたが、文楽の「良弁杉」で
母親が狂ったように子供を探して、村の子供たちに
「きちがいじゃーきちがいじゃー」とはやされる所があります。
劇場ではそのまま語られていましたが、
NHKの収録の日に出くわし、どうするのかと思っていたら、
「法界じゃー法界じゃー」に変わっていました。

文楽の場合、浄瑠璃は割りと原作に忠実みたいですね。
落語の場合でも、そのままのことが多いですね。
放送の時は皆さん、神経を使うのでしょうね。

投稿: やどかり | 2006.10.19 21:50

ねえ、やっぱり「片落ち」って不自然ですよね。
しかもテレビでもないのになあ、と・・・。

「良弁杉」はそんなことになっていたのですか!! 知らなかった。
歌舞伎なんかでも、舞台では「身分差別」に関することも
平気で言ってますけど、決して放送はできないでしょう。

私も毎日の仕事では、そういう言葉に無関心ではいられないんですが、
騒いでる会社のオジサンたちを見ていると、
「言葉をチェックする前に、あなたの差別意識をなんとかしなさい」
と言いたくなります。使わなければそれでいいのか、と。
要するに「文句を言われないため」だけの言い換えみたい。

投稿: きびだんご | 2006.10.19 23:15

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