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2006.10.10

上方落語をたーっぷり!

10月9日(月・祝) 「林家染二独演会」 18:30~ 於・国立演芸場

開口一番(笑福亭和光・ぜんざい公社)、桂吉弥・ふぐ鍋、染二・天神山--仲入り--ゲスト三増紋之助(曲独楽)、染二・蔵丁稚

 ちょうど1年前の人形町・翁庵寄席で、初めて聞いた染二さん。その後、聞く機会がなかったのだけれど、東京で独演会がある! しかも「天神山」で曲書きも見られる!! というわけで、早めに申し込んでいた(ゆえに4列目。もっと前もあったけど、まあこの辺かなと)。曲書きについては、以前ホームページで写真を見かけて、やどかりさんに「何ですか」と尋ねたりしていた。こんなに早く見ることができて、縁があるのかなと思う。

 開演前、舞台では緞帳が下りていて、あれっ、いつも落語の時はどうだっけ、とか思っていたんだけど、幕が上がると、高座の座布団の後ろに障子が3枚立ててあった。ちょっと金屏風のよう(金じゃないけど。枠の部分は朱色)。

 開口一番は笑福亭鶴光さんのお弟子さん。「ぜんざい公社」、実は初めて聞いた。「民営化」のマクラから「公社」への入り方が、ちょっとよくわからなかったけど(だって逆じゃない?)、なんか聞き逃したのかも。見台と膝隠しを使ったのは和光さんだけでした。 吉弥さんは、NHKの大河にも出てらしたのだっけ。名前からしてカッコイイよね。外見のイメージは玉の輔さんっぽいところがある。実はこの「ふぐ鍋」、同じ吉弥さんで8月にJALの機内で聞いたんだけど、その時はあんまり面白くなかった。やっぱり、知らない噺家さん、知らない噺はライブに限る・・・。

 久々に紋之助さんを見た。相変わらず独特のキャラと進行。どうやら私の周辺は初・紋之助の方が多かったみたいで、いつもにまして受けていた。三味線が上方の人なので、呼吸が合わず、それもまた新鮮だったかな。お手伝いの和光さんも、勝手がわからず汗をかいてました。

 さて、染二さん。着物のセンスがとてもいいと思うんですけど・・・。「天神山」って、プログラムによると10年ぶりだそう。「落語の松花堂弁当」とも書いてある(滑稽噺、人情噺、芝居噺、曲書き)。ちょっと「野ざらし」のような部分もあるな。長屋でかいがいしくお嫁さんをしてたのに、狐とバレて障子に「恋しくば・・・」と子別れの言葉を書いていくのは、歌舞伎の「葛の葉」と同じ。まず、右手で普通に。次に、下から上へ。左手に持ち替えて鏡文字。最後の行は筆を口にくわえて。えーっと、文句は「恋しくバ たづね来てみよ 南なる 天神山の 森の中まで」。 ちょうど今月、歌舞伎座で「葛の葉」が上演されているんだけど、全くの偶然なんだよね。染二さんのネタが決まる方が早かったような。

 2席目も歌舞伎にちなんで。いま国立劇場で「元禄忠臣蔵」を上演しているからね。でも、私にとっては先月の文楽の記憶が鮮明な、仮名手本の4段目の噺。染二さんは猿之助丈に教わったこともある歌舞伎好きだから、さすがに芝居のシーンは決まっている。その分、定吉のハチャメチャ度は低かった気もするが。

 和光さんは自分で見台を持って引っ込み、高座返しもしたけど、吉弥さんから染二さんへのところで一度だけお茶子さん登場。赤い半幅帯がカワイイ。こういう遠方での独演会では、お茶子さんも大阪から行くんですか? 

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コメント

楽しんでもらって良かったです。
お薦めした甲斐がありました。
文句は合っていると思いますよ。

>お茶子さんも大阪から行くんですか?
さぁーよく知らないのですが、
染二さんのHP掲示板に書き込みがありましたが、
ひょっとしたら東京の方かも…?

投稿: やどかり | 2006.10.11 23:25

やどかりさん。どうもありがとう。
ほんと、にぎわい座の市馬&文我も気になったんですけどね。

お茶子さんは、開演前にはCD売り場で見かけました。

ひとつ残念だったのは、「蔵丁稚」由良助の切腹シーンあたりで、
私の前の列の4人グループが何やら話しはじめ、しばらくして、
1人が出ていったこと(たぶん帰りの時間の問題)。
なにぶんグループだから、1人おいて向こうの人と
話したりして、目障り耳障り。高座ではちゃんと染二さんが
「通さん場」なんて言ってるのになぁ・・・って聞いてないか。

投稿: きびだんご | 2006.10.12 01:17

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