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2006.10.31

伴大納言「絵巻」の謎・・・ひとりごと

 最近、ひょんなことから、今年の1月に行われた「京都造形芸術大学 歴史遺産研究センター公開セミナー」での講演、「伴大納言絵巻のおもしろさ」(出光美術館、黒田泰三氏)の講演録を入手した。私は単純に「絵」の面白さと話題性からこの絵巻に興味を持ったのだが、「画像史料」という言葉方面から接近した人と、「あらまぁ」って感じで遭遇したわけ。・・・って、要するに気がついたら手元にあったの、講演録が。

 一般の人向けの講演で、特に学芸員の立場から「中学生くらいの子どもたちに分かるような言葉」で語られており、ほんとにわかりやすくて、見に行く前に読んでおくんだったよぉ。

 冒頭の司会者による講師紹介の中で、「ご年配の方は昔教科書で習った時には『伴大納言絵詞』と習ったような、云々」のくだりがあって、私も「そうよね、やっぱり絵詞と覚えてたと思った。ということは私も『ご年配』なのか」と、ちょっと悲しい。前回、絵巻のことを書こうとして、つい「伴大納言絵詞」と入力し、あれっ、絵巻なんだっけ、絵詞って蒙古襲来だっけ、と混乱していた自分が、ボケてたんじゃないとわかったのはよかったけど。

 で、絵詞→絵巻、となったのは、昭和58年に出光美術館が収蔵してからだそう。美術史においては「絵詞」とは絵巻物の中の詞書を指す、現存する絵巻物で「~絵詞」という名称のものも多いが、それは長く呼び習わされてきたものがそのまま生きているということ。とにかく出光では、所蔵した時に「絵巻」としたのだ! そうです。(ただし、文化庁にある指定の登録名は「絵詞」とか)

 講演の中では、まず応天門炎上の頃の時代背景や、人物が語られ(資料として関係年表も配られたもよう)、それから、絵巻が順を追って解説されている。この解説のエッセンスが、実際の展示で絵巻のそばに(上部に)付けられていたのだと思う。でも、もっと細かいから、もう一度じっくり確かめてみたくなる。後半の質疑応答も、絵巻が描かれた時代(後白河!)、収蔵先の変遷、美術館の展示方法などなど、多岐にわたっていて、かなりのボリューム。

 というわけで、ちょっとだけ基礎知識を仕込んでもう一度見たい気分だけど、すでに会期末。今日の朝日新聞の夕刊でも紹介されてたしなぁ。

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