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2006.10.24

楽しい狂言と至芸を満喫

10月22日(日) 「万作を観る会」 14:00~ 於・国立能楽堂

「小舞 住吉」万作、「萩大名」石田幸雄(大名←万之介)、深田博治(亭主←幸雄)、月崎晴夫(太郎冠者) 「柑子」 万作(太郎冠者)、萬斎(主)--休憩--「語 奈須与市語」万作 「二人袴」萬斎(親)、野村遼太(聟)、石田幸雄(舅)、高野和憲(太郎冠者)

 私が「万作を観る会」に行くようになって、初めて(?)アハハハと無邪気に楽しめる曲が並んだ、という気がする。今までは、楽しいのと、あと一曲は必ず「狂言ってこういうのもあるの?」と思うようなものだった印象があるので。

 飄々とした万之介さんもとても好きなのに、今日は「体調不良のため休演」で、「萩大名」の大名を石田さんが、亭主を深田さんが演じられた。早くお元気になられますように。

Mansaku  しかし「住吉」の謡はちょっと不思議というか、(そもそも謡はこういう時でもないと縁がないから無知だけど)リズムに乗る、なんていうのじゃない。あの心地よさが好きな私には、へぇぇ!?なのでした。

 「萩大名」「柑子」ともに、ちょっと落語チックなおかしさがある・・・なんていうと、そもそもの発生は狂言が古いのだろうから、逆になっちゃうけども。萩大名の場合は、大名が「与太郎」で(たとえて言うなら「牛ほめ」でおじさんの家をほめる与太郎ですわ)、当時は田舎大名を軽蔑したような部分もあったのかな。でも、その分おおらかで、亭主はちょっとねちっこいかもね(都のお人だからさ)。いや実は、大名のあまりのおバカ加減にあきれて「職場放棄」しちゃう太郎冠者が、月崎さんの雰囲気に合っててよかった。

 「柑子」はといえば、主人からみかんを3つ預かっていた太郎冠者が、「全部食べちゃいました」とは言わず、1個ずつ、もっともらしい状況説明をしつつ食べた様子を語る、というもの。シンプルな内容で、だから太郎冠者=万作さんの、語りや仕草のひとつひとつが味わい深かった。

 「奈須与市語」も、今まで若い人で聞くことが多かっただけに(登竜門となる演目なので)、こんなに引き込まれるものだったのか、と思ったほど。すばらしかった!! 遼太くん、萬斎さん、ともに初役の「二人袴」は、見ている方にも力が入っちゃって・・・。でも、これから見守っていく楽しみがあるなあと思ったのだった。

 先日、「市馬落語集」で一緒になったKさんも、同じくこの日の万作さんを見る、ということだったので、休憩時間と終演後の電車で、あれこれお喋り。いろいろ人脈も広がりますねえ。画像はいつも内容充実でデザインも凝ってるパンフレットの表紙。別料金での販売ではないところが、また嬉しい。

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