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2006.10.25

シェイクスピアの季節・・・ですか?

10月23日(月) 「劇団昴公演 夏の夜の夢」 19:00~ 於・三百人劇場

作/W・シェイクスピア 訳/福田恆存 演出/三輪えり花 出演/金尾哲夫(シーシアス/オーベロン)、松谷彼哉(ヒポリタ/タイターニア)、平田広明(パック/フィロストレイト)、湯屋敦子(ヘレナ)、米倉紀之子(ハーミア)、岩田翼(デメトリアス)ほか

 この秋は、ワケあってシェイクスピアの戯曲と仲良くしてる。そんな時に「夏の夜の夢」がちょっとだけ安く見られるというのは、なんだか呼ばれてるんでは、と思って、三百人劇場へ初めて足を運んだ。12月上演の「八月の鯨」を最後に、取り壊しが決まっているので、そういう意味でも見に行けてよかった。千石駅から近くて、こぢんまりしてて、いい劇場でした。そして、福田恆存、劇団雲なんていうのは、私にはほとんど伝説上の存在っていう感じしかないから、「そこにある」、というのが不思議な気さえしてしまった。

 さて、「夏の夜の夢」。森の中の妖精たちのシーンがなかなか楽しかった。いくつか歌われる歌も雰囲気がよくて。「夢」「お祭り騒ぎ」のイメージが、押しつけがましくない。森へ入り込んだ2組の若者のうち、女同士の戦いも、正面切ってのぶつかり合いが、笑いを誘うほどおかしい(心理戦よりこういうのがいいよ、というのはまた別の話)。小さな劇場の最前列だったから、見づらい部分もあったけど、息づかいも感じられるほどで、喧嘩の迫力も満喫しちゃった。そして、パックの軽~い調子が、うまく生きてたように思う。

 いっぽう、最初の、アテネの町に住む人たちのシーンでは、衣装がとても今ふうなので、しばらくなじめなかった。なんか今の若者の話みたいなんだもの。中身は全く違うのに。両方の女王さまだった松本彼哉さんは、今まで見たことなかったけど、「女王さま」がとても似合う人。ちょっと鼻にかかった声が印象的であった。

 どうしても大きな劇場で見ることが多いから、こういう所で見ると「お芝居の原点」という感じがしてくる。劇団にも俳優にも、特に思い入れがなくて、その分、芝居じたいを楽しみ、また考える。こんな観劇もいいなあと思ったことだった。

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