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2006.12.17

二人会の面白さ

12月16日(土) 「第134回ミックス寄席 柳亭市馬vs立川談春」 18:00~ 於・国立演芸場

開口一番(市丸・小町)、談春・寄合酒、市馬・御神酒徳利--仲入り--市馬・掛取美智也、談春・蒟蒻問答

 プログラムを見てると、ミックス寄席でのこの顔合わせは、すでに何回も行われてるみたい。私の記憶にはそんなにないんだけど・・・ということは、諸事情で私がパスしたのかなあ、何回も。どっかで確認しなきゃ。でも、お江戸日本橋亭での会で、市馬師匠が「今後もぜひ、一緒にやりたい」と仰った、その「ぜひ」という言葉がすごく真剣だったことだけは、とてもよく覚えている。

 あの時は、プログラムが「談春-市馬(仲入り)市馬-談春」だったのを、それはおかしいと談春さんがおっしゃって、春-馬、春-馬、ということになったのだった(先輩後輩ということじゃなくて、なんだか理由があった)。今回は、その時のプログラムの並びで、「じゃんけんに負けて」談春さんがトリとのこと。この月日の間に、何か変わったのかしらん。少し前には、市馬・志らくの組み合わせもあったし(市馬師匠は花緑さんのピンチヒッターとはいえ)、なんだか違う風が吹いてるのかもしれない。

 市丸くんはちょこまかしてる雰囲気だけど、座布団を返したり、めくりを扱うときは、なかなかピッとしていて好感。噺も落ち着いてるし。滑舌が、も少しよくなると聞きやすいかな。

 で、談春さんの一席目は、マクラというか事情説明(じゃんけんで負けた、などなど)20分、「寄合酒」は10分少々、という感じ。でもその中で鰹節、鯛、干鱈を持ってきた(取ってきた?)人たちの情景がくっきり。・・・とはいえ、正直、えっ!?という感もあったな~、これでおしまいですか、みたいな。早々と満員御礼になった空気にジャブ?

 市馬師匠のネタは何かな・・・とか、実はなーんにも考えずに行って席に座ってた。おお「御神酒徳利」ですか。これって長いよね、と、談春さんの一席目を気分的にひきずってた私(笑)。細かい部分で、あれ?前に聞いた時とは違う、と思ったところもあったけど、一日たったら忘れちゃった。神奈川宿の女中のお梅を諭す善六の心根が、すっと伝わってきた。そそっかしくもこんな善六だから、ハッピーな結末に素直に拍手拍手だよ。

 で、二席目はなんと、えっ、掛取ぃ!!? 私にはすごく意外だったけど、この時期、もう掛取と言えば市馬、市馬と言えば掛取なの?? 「歌の入る噺の会」の時と同じくで、ほぼいきなり狂歌家主から。狂歌~相撲~芝居で、呼び出し、甚句などもたっぷり聞いて、芝居でも笑わせて、さーて三河万歳と思いきや、むむむ、三橋の旦那。パワー全開ではありませんか。歌はちょっとお疲れ気味では、という名古屋Mちゃんこと「まー坊」さんの意見に賛同、ではあるけど、手拍子したり皆ノリノリでしたね~。

 その後に登場の談春さん。なんだっけ、(ナントカの)色物って、この市馬・掛取を表現してらした。客席の温度が上がってるもんね。だけど、しっかり「蒟蒻問答」で聞かせるあたりが、これまた談春さん、なのでしょう。特に最後の問答が迫力。

 同じ落語協会だったり、柳家の人との二人会とは違う「緊張感」のようなもの・・・緊張感というほど強くなくても、空気感? ま、ある意味、当たり前でもあるか。それが心地よくて、古典落語を真っ正面からこの二人で聞きたいぞ、という気持ちが強くなるのだった。

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コメント

待ってました(笑)
当日はお世話になりました~。
市馬師匠は、ほんとは談春さんと真っ向勝負したかったんじゃないでしょうか。でも、みんなが言うなら掛取り美智也やろうか?ってな感じ?みたいな。
いつかはマジで勝負の二人会を期待した夜でございました。
あれはあれで面白かったんですけれども。

投稿: まー坊 | 2006.12.18 21:26

まー坊さま
うふふ、毎度お待たせしてます。
その晩書いたとしても、もはやいろいろ忘れてる。

私も、楽しかったけど、まー坊さんと同じ意味で
満足はしていない。
美智也は封印してくれてもいいくらいだ←暴言(笑)。

投稿: きびだんご | 2006.12.18 23:21

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