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2007.01.25

「四天王」つながり(追記あり)

 2007年の1月は、どうやら「四天王」の月。偶然ながら、互いに関係のないお芝居と絵の両方で、四天王に出会ったのだから。

 といっても、「朧の森に棲む鬼」においては、宗教的なものでは全くなくて、三羽烏、四天王、という使い方の「四天王」。エイアン国の四天王は、ヤスマサ、サダミツ、ウラベ、ツナである。ツナだけが女性で、秋山菜津子が演じた。しかし、舞台上に四天王が全員そろうことはない。早い段階でヤスマサが欠け、後に主人公ライ(染五郎)が一員となったときには、すでにサダミツも亡く、ライは四天王の一人「ただし3人しかいないけど」という状態だった。奉られる存在としてのイチノオオキミの下で、実質的な権力者集団の四天王という構図が、とてもわかりやすかったように思う。

 いっぽう、山口晃の絵で見た四天王は、廣目天、持国天・・・という宗教的な四天王である。それが、見上げるくらいに大きな絵で(等身大くらい?)、流麗な線に彩色も施されており、きわめて現代的な顔立ちをしている。中で、廣目天は女性で、長い髪をなびかせてこちらを向いているのが印象的だった。これを見た時、それでもすぐには「朧」のイメージとは結びつかず、ただ「山口さんが、舞台の衣裳デザインをやったら面白いかも」と感じたのは、意識下にツナたちの四天王があったような気がする。

 単に、両方を同じ時期に見た、というだけのことで、そこにどんな意味も存在しないのだけれど、図らずも自分の中では結びついてしまうことの面白さ。何かに出会うことの楽しさ、と言ってもいいかもしれない。 

【追記】と、四天王が気になっているところへ、27日付け朝日新聞夕刊の「コリオレイナス」の劇評を見たら・・・四天王像がモチーフの舞台装置、と書いてある。シェイクスピアの(舞台ではなく)戯曲に親しんでいる昨今ではあり、ほんとは見るべきなんだけど、どうもシェイクスピアの歴史物は苦手というか、それに向かうエネルギーがないのです(涙)。その後の「恋のから騒ぎ」ちゃうちゃう「恋の骨折り損」は見るつもりだから、劇場の遠さのせいじゃない。・・・な~んて書きながらも、突然見に行く、かもしれないが。

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