« 地獄めぐりの合間に、また閻魔 | トップページ | 祖母の立場(?)で涙した奥州安達原 »

2007.02.18

大序にワクワク!

2月17日(土) 「通し狂言 仮名手本忠臣蔵 昼の部」 11:00~

「大序」富十郎(高師直)、吉右衛門(桃井若狭之助)、菊五郎(塩冶判官)、信次郎(足利直義)ほか 「三段目」 「四段目」菊五郎(塩冶判官)、梅玉(石堂右馬之丞)、左團次(薬師寺)、東蔵(原郷右衛門)、幸四郎(大星由良之助)ほか 「道行」梅玉時蔵翫雀

 以前、「仮名手本」を通しで見たのは・・・もう4年以上前のことになるのか。筋書きによると、2002年の10月に上演されている。その翌月の国立劇場での通し上演は見ていない。というか、2か月続けて、歌舞伎座と国立劇場の双方で上演されたのか、と驚いてしまう。で、前回見た時、勘三郎(当時・勘九郎)が若狭之助を演じたことと、大序の色彩に目を奪われたことはよく覚えている。(逆に言えば、それ以外をあまり覚えていない)

 まず口上人形による配役紹介があって、エヘンエヘンと言いながら進行していく、そこからして特別、という気がする。初めて見た時には「これはいったい何ですか?」と思った記憶が(笑)。ドキドキ・・・早く見たいよぉ・・・でも、ゆっくりゆっくり幕が開く。

 こういう儀式性も含めて、大序ってすごく好き。その上、この配役だもの。何ひとつ見逃さないぞ、という気持ちで(あくまで気持ちだけね)見ていた。今週、大序だけ幕見して、それから仕事に行こうかしら。舞台写真も買っちゃった(富十郎、吉右衛門、菊五郎が1枚におさまっているもの。ただし自分用じゃなくて義母へのお土産)。

 富十郎の高師直は、「専横ぶり」というか「困ったちゃんぶり」がストレートで、いかにもいかにもなのがよかったなー。こういう役の時が一番好き。ご老体を続けると、芦燕の斧九太夫もちょうどいい役というかなんというか。わがままであったり、腹黒かったり、でも身分は上という按配が(そして役としてデフォルメされてる具合と)ピッタリ来てるんだよね。

 塩冶判官の切腹までは、息をつめて(←かなり大げさ)見ていたけれど、そこからは、以前の記憶もほとんどなくて、ほぉほぉという感じかな。道行に至っては、鷺坂伴内が出てくるまでは漫然と見て、これまた夜の部同様にクールダウンに努めたのだった。

 3階からだったけど、周りの環境もよくて集中して見ることができた。お隣さんが、けっこうキャラキャラ笑ってると思ったら、切腹後はシクシクで、こんなふうに感情移入して楽しめたらいいだろうな、と羨ましくなるくらいだった。

 忠臣蔵(5、6段目とか)には食傷だ、と言わんばかりの私ではあったけど、やっぱり面白いじゃないの、通し上演はいいわね、と素直に脱帽なのである。

【追記】2月1日の時点では、昼の部は見る予定にしていなかったのだけれど、やっぱり見たいなあと思っていたところへ、この日の3階に席を見つけたので。5時からの仕事の日には、昼の部を見るとちょうどいい、というのを今更ながら発見!

|

« 地獄めぐりの合間に、また閻魔 | トップページ | 祖母の立場(?)で涙した奥州安達原 »

歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

歌舞伎座での以前の通しは確か…江戸開府400年(=歌舞伎400年)のイベントがらみでしたよね?
仮名手本と千本桜と菅原の3つを、1年のうちに全部通しでやったような記憶が…他のふたつは内容がアラカルトだから通しじゃなくてもいいような気がするんですが。
私も3階からリピート予定です。やっぱり仮名手本はいい芝居だと思うし、配役も豪華だし。かぶりつきもいいけど、3階からの鳥瞰もいいですもんね。

投稿: 猫並 | 2007.02.18 23:39

猫並さま
そういえば、開府400年とかありましたっけねー。
もう遠い遠い日のことのよう(汗)。
舞台写真、大序の3人写ってるのは迫力が足りないので(どうしたって3人おさめようと思うと人は小さくなるもんね)、義母には今イチ、受けなかったかも。仁左・玉のツーショットの方が喜ばれちゃった・・・。

3階も、集中して見られさえすれば、なかなかいいですよね。近くから見るのとはまた別の見方ができて。

投稿: きびだんご | 2007.02.19 21:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 地獄めぐりの合間に、また閻魔 | トップページ | 祖母の立場(?)で涙した奥州安達原 »