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2007.02.11

地獄その1 三鷹にて

2月10日(土) 「MONO第34回公演 地獄でございます」 14:00~ 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

作・演出/土田英生 出演/水沼健(田村)、土田英生(園川)、金替康博(明神)、尾方宣久(坂上)、奥村泰彦(成田)

 今月の予定のところにも書いたけれど、なぜか「地獄」と名のついたお芝居が同時期に上演され、どちらも見に行くことになった。まあこちらは「小劇場系」のものだけれど、近ごろ売り出し中の土田英生さんの劇団であり、会場も身近な三鷹なので、どれどれ、という感じで行ったのである。

 キャパ200少々の風のホールには、やはり若い人が多くてロビーにもそんな熱気を感じた。私の隣は大学生くらいの男の子2人組。開演前にも手にしたチラシを見ながらお芝居の話をしていて、そんな観客からして私には新鮮というか興味深かった。

 舞台の上は、「等活湯」と書かれた横長の碑みたいなのが真ん中にあって、菊の花やらあとソファとかテーブルセットなど、みんな白かブルー系。妙にクリーンな雰囲気。

 登場は上段から、一人ずつ順番に。どうやらサウナと思ってきたらしい。入り口ですでに服は脱いでる、という設定で、ぐるっと回って舞台正面に現れるときにガウン(というより、じんべえ)を着てる。その登場した段階で、水沼=強迫神経症的、土田・金替・尾方=グループ、奥村=サワヤカ俺様、ということはわかる。

 本人たちは自分が死んだと思ってないのだけれど、だんだんあれれ?と。しかも、話しているうちに、水沼の自転車を撥ねたのが金替運転の車で、そのまま崖に落ちたのだけれど、整備不良でブレーキがきかなかったその車を貸した責任者が奥村、とわかってくる。それぞれのキャラがいかにもいかにも、というハマリ役で、笑いもふんだん。

 さて、この5人には実はもう一役あって、それが地獄の「獄卒」(ゴクソツと言ってたのでこの字かな、と)。昔は有無を言わさずまず「等活地獄」へ落としてたけど、今は納得ずくでというか、本人が自ら入るように仕向けるというシステムになってしまったので、彼らも大変なのだ。担当する人と同じ顔かたちになっちゃうんだよ~。

 誰が主役ということなしに、ほんとに5人の舞台で、単純に楽しみつつ(けっこうアハハと笑った)、でも人間の裏表というかジワッとくるブラックな感じもあるし、そのあたりの配分というかバランスというかが、受け入れやすくてよかった。一歩間違うと私にはダメということになりがちなんだもん。

 ところで、入場時にすごく大量のチラシをもらった。先月パルコ劇場やコクーンで貰ったのの比ではない。それだけ小劇場系が多いということだろうけど。中に、同じ三鷹で4月に行われる「若い夫のすてきな微笑み」のチラシがあって、そこに岩松了氏の「三鷹で山内ケンジを。」と題する文が載っている。・・・たとえ三鷹などという遠隔の地でも電車のりつぎ劇場めざす私・・・なんて書いてあって笑えた。私はといえば、1時20分くらいに家を出て、1時間半ほどの芝居を見て4時に帰宅してるんだから、ちっとも遠隔の地じゃないんだよん。三鷹駅から行こうと思うと、突然、遠隔の地になっちゃうんだけどね。

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