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2007.02.21

不思議な空間で落語を聴く

2月21日(水) 「一本柳道中双六」 14:00~ 於・下北沢「劇」小劇場

喬太郎・豆や、喬四郎・?(新作)、喬太郎・不二家残酷物語--仲入り--白鳥・長屋の花見、喬太郎・へっつい幽霊

 2月13日から行われている「下北沢演芸祭」(春風亭昇太プロデュース)の一つ、平日の昼間、19日から22日までは喬太郎さんの独演会なのである。正直言うと、夜のSWAに行きたかったけど、取れなかったのであんまり悪あがきせずに、こちらにしてみた。下北沢というと、本多劇場とスズナリしか入ったことがなくて、スズナリですら息苦しさを感じるのに、もっともっと「閉所」じゃないの。いや~、こんなところで昼間っから落語を聴くなんて、秘密クラブめいているかも。

 まずは開口一番で、ご本人が登場。グレーの着物+黒の羽織で、最近は目がチカチカするような色ばっかりだったから、おやおや、という感じ。この順番は、本日の二ツ目さんが喬四郎さんだったから? どうやら特異なキャラの方らしく、そういう予告がなされたりした。この会の趣旨というか出演に至るいきさつなんかも交えて、物売りの声をあれこれ(で、秘密クラブらしく下ネタ系も)、そして「豆や」。ネタおろしだそうで、後から(2席目のマクラで)、もっと整理しないと寄席ではかけられない、などと仰ってた。雲助師匠から10年以上前に教わっていたらしい。

 で、問題の喬四郎さん。うーーん(絶句)。顔は見たことあるし、昔たぶん市馬落語集の前座に出たこともあったんじゃないかな。新作だけど、正直、ぜんぜん方向がわからない。学校の先生と保護者も最近は変わってきて・・・、という噺なんだけど、それで「おゆうぎ会」はないんじゃない?(それじゃあ幼稚園でしょう)。でもこういう人がどこかで「大化け」するんでしょうか??

 喬太郎さんの2席目。SWAの真っ赤な着物+オレンジの羽織。やっぱり目がチカチカでありました。で、なんの噺かなあと思ってたら、最近、大阪やら名古屋やらでもかけていらした「不二家残酷物語」。やっと聴けました!! まあ旬のものだしね。

 仲入り後に、突然、白鳥さんが現れてビックリ! しかも坊主頭!! 床屋さんで失敗して(巨大なモヒカンになった)、昨日はそれで高座をつとめたけれど、奥さんから強力なNGが出て、青々としたマルコメくんになったんだって。でも、噺は「長屋の花見」で、大笑いしたし嬉しいんだけれど、これは来月の「それぞれの長屋の花見」用の練習だから、その本番を見に行く私としては少し複雑。

 3席目。今度は黒の着物+カフェオレ色の羽織。すごく素敵な色でいいなぁと思って見ていた。「へっつい幽霊」は先代小さんのCDで聴いたくらいかなあ。へっついとは何か、なんて説明なんかしないのは、こういう会でみんな知ってる、という前提? へっついが熊五郎の手に渡るまでが、ずいぶん長いストーリーで、こういう噺だっけと思いながら聴いていた。喬太郎さんにしてはおとなしめ、だったかも。

 いやはや、不二家が聴けたし、白鳥さんは出てくるし、なんだかお得な会だったなーという気分。でも、お客の雰囲気もオタクっぽいというのか、ちょっと独特な空気があって、不思議な落語会でもありました。

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コメント

キョンキョンの「へっつい幽霊」ですか!?
それは聞いてみたかった!!です。

不二家は、ほんとに多くの噺家さんにネタを帝京しちゃいましたねぇ。
志の輔らくごでも、志の輔師匠が「パルコを乗り切れたのは、不二家と柳澤大臣と・・・」とおっしゃってました(笑)。

投稿: おまさ | 2007.02.22 06:53

おまささま
その昔、なかの芸能劇場でやってらした「勉強会」を下北沢にもってきたんですってね。そういう会とも知らずに「一本柳~」って何?と思いながら、チケットを取ったのでした。
喬太郎さんの噺に感じる「狂気」のようなものが、空間と合ってて、それがいいのか悪いのか・・・なーんて考えちゃった。

投稿: きびだんご | 2007.02.22 09:13

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