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2007.02.22

火の女・お三輪

2月21日(水) 「文楽公演 第3部 妹背山婦女庭訓」 18:00~ 於・国立劇場小劇場

「道行恋苧環」「鱶七上使の段」「姫戻りの段」「金殿の段」「入鹿誅伐の段」

 今日の第3部は、とにかく簑助さんに尽きる。そもそも文楽を見始めてから日が浅いわけで、簑助さんもそれほど見てはいないのだけれど、突然、その人形の「美しさ」や「心情」が私の方へ飛び込んできた、という感じ。そうとしか言えない。道行で、最初にお三輪が出てきたときから、ずっと・・・。

 だから、お三輪が出ない段は、どうも今ひとつボンヤリした部分もあったなぁ。道行では、一人の男をめぐる二人の女の諍いが、ちょっとユーモラス。というか、女の嫉妬やら、後段での「お局のいじめ」的なシーン、あるいは下卑た言葉などなど、うまく織り込んであるものだと感心してしまう。

 タイトルを「火の女」としたのは、見ていて「赤い火」のイメージが浮かんだから。玉手御前って、青白い情念の炎かな、じゃあ袖萩は白(まあ雪の場面ということもあるが)。なーんて、つい見ながら考えていた。

 今月は1~3部の演目が、どれも有名な時代物で、袖萩、玉手御前、お三輪という3人の女性を見る、という楽しみもあったのか、と、終わってみてから気がついた私。やっぱりどうせなら、火の女がいいわよね(笑)。

 あ、久しぶりに嶋大夫さんが聴けた。やっぱりストレートに届く声で、金殿の段がメリハリのあるものになっていたと思う。

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コメント

アー、お三輪ちゃんに会いたいです〜!!!
って、今更さわいでも、手遅れですね・・・(涙)。

投稿: おまさ | 2007.02.22 06:56

おまささま
満員御礼の札は見なかったような気がするんですが。
行けそうだったら、チケットセンターに電話してみては。
といっても、もう公演日が残り少ないですね・・・。

投稿: きびだんご | 2007.02.22 09:02

満員御礼はたしかに、昨日も出ていなかったですね・・・。
でも、第3部、行けるとしたら土曜日しかないので、さすがに無理、でしょうね・・・。

投稿: おまさ | 2007.02.22 11:01

おまささま
スケジュールがぎっしりでしょうから、そこへ入れるのはなかなか大変ですよね。
私は文楽に限らず、発売初日にがんばってチケットを取って、それで予定を埋めていく、って感じです。だから急には予定を入れられません。

投稿: きびだんご | 2007.02.22 19:26

お三輪って、なんも悪いことしてないのに、ものすごくかわいそうな目にあって、しかも殺されちゃうんですよね。成仏しちゃうのも不思議…
火の女といわれたら、やっぱり怨霊になる花子とかホントに燃やされるお七が思い浮かびましたが、お三輪も死んじゃうあたりに燃え尽きる感じがあってそれっぽいですね~

投稿: 猫並 | 2007.02.22 22:49

猫並さま
「情念の追っかけ女三段返し」と、今月の文楽に関して猫並さんが書いてらしたことが、3つ全部見てやっと納得できた私だったもので・・・。
火というのも、話の全体とかを考えたわけじゃなくて、ほんと直感ですね。ストレートでしょ、お三輪。どうも玉手は苦手なの(と、こんなところで言ってみる)。

投稿: きびだんご | 2007.02.22 23:16

>どうも玉手は苦手なの(と、こんなところで言ってみる)。

たしかに、出来すぎの女っていう気も・・・(笑)。
談志師匠が「芝浜」のおかみさんが、従来のキャラクターだと、でき過ぎで嫌いだったから、ご自身の演出?は変えたそうですが、ちょっとそんなことを思い出しました。

投稿: おまさ | 2007.02.26 11:16

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