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2007.03.05

洒落た・・・Hip Comedy?

3月5日(月) 「グッドラック、ハリウッド」 19:00~ 於・紀伊國屋サザンシアター

作/リー・カルチェイム 訳/小田島恒志 演出/山田和也 出演/長塚京三(ボビー・ラッセル)、久世星佳(メアリー・オーヘア)、筒井道隆(デニス・プラット)

 ずいぶん前から、チラシはよく目にしていて気にもなってはいたのだけれど、う~~、と思っていたら、とある筋からの招待があってラッキー!!

 久世さんは、篠井英介さんがブランチを演じた時のステラで、筒井さんは最近の「書く女」半井桃水で、記憶には残っているのだが、だからといってすごく惹きつけられるというほどではないんだなー。えっ、大人な長塚さんは素敵ですよ、そりゃあ(笑)。

 舞台は初めから終わりまで、映画撮影所のオフィスの一室。 

 最初のシーン。デニスが新しい自分のオフィスと間違えてドアを開けると、ちょうどボビーが天井から下げた縄を輪っかにしてそこに首を入れているところ! ボビーは往年の大監督、現代っ子のデニスにすれば、尊敬する有名人だけどとっくに死んだと思ってた人。そのデニスは新進の作家で、3本も契約してもらって「書かなきゃ」・・・黄昏状態と上り坂かあ。この縄の輪っかは、最後までずーっと残っていて、暗転のたびにそれにだけライトが当たって、妙に存在感が!

 伝説の映画監督も、若い脚本家からみれば時代おくれ。「エッジの利いた」「ヒップな」ものでなくっちゃ。そういう若い才能と時代に、なんとかあらがって「自分の表現」を発表したいボビー。クレジットも何もいらない、映画を作れさえすれば・・・。

 ちょっとほろ苦くて、でも洒落たコメディという感じなのかなあ。後半、実はボビーの作をデニスのものとして映画化、監督もデニス、という話が進むあたりから緊張感が増したよう。最後に、例の縄の輪っかが効果的でした。

 久世さんは、声の雰囲気が戸田恵子さんみたいだなあと思いながら見ていた。地味な助手役だけど、映画がずーっと好きでここまで来た、というのが納得できた。筒井さんも、つかみどころのない、でも野心的な若者、というのが、半井桃水よりも似合ってた気がするなあ。長塚さんは、こんなある意味「終わった人」の役なのに、反骨の部分も感じさせるし、やっぱり作品の洒落た雰囲気は彼のもの、なのでありました。

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