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2007.03.19

頭が混乱しそうな3つの「長屋の花見」

3月19日(月) 「それぞれの長屋の花見」 18:30~ 於・国立演芸場

鼎談というか前説、「長屋の花見」・柳亭市馬柳家喬太郎三遊亭白鳥

 前回は同じ企画(同じ顔ぶれ)で「時そば」だったが、それには行けなかったので、今回を楽しみにしていた。というか、予想のつかない喬太郎さんの噺はどんなの?という感じで。早々と完売になったそうで、私も最後列にのーんびり気分で座った。

 緞帳が上がると、3人が座布団に座って頭を下げていた。左から喬太郎、白鳥、市馬の順で、座布団の色もそれぞれ違う! これは着物の色とコーディネートされてるんでしょうか? 30分近く、一応喬太郎さんが進行役という役どころで、まあ「長屋の花見」に関わるとりとめのない話をば。案の定、白鳥さんが無自覚に混乱させている(笑)。途中で、円楽師匠の出囃子「元禄花見踊り」も聞けた。

 ところで、こういう会だと順番も大事だと思う。前回はどうだったんだろう? 今日はまず、きっちり古典から、だんだん原型をとどめなくなるというところか。私としては、ハチャメチャな花見を楽しんだあと、きっちり古典で締めてもらった方がよかったかな、という気がしている。なんか市馬師匠も固かったというか、「きっちり」の部分を意識しすぎたのかも。

 喬太郎さんのは、なかなか高度なテクニック! だって、場面(登場人物)が大きく3カ所あって、2つは「未来」、もう1つは花見に行った連中の「月見」バージョンだけど。このオチが言いたかったのね~、という気はした。中で、未来においては、白鳥が円朝を襲名していたりという、いわば内輪ウケするくすぐりがあって、確かに受けてはいたけど、ストーリーは冗長になるんじゃないかなぁ。ま、それを入れずにはいられない、というのも喬太郎さんの魅力だと思うけどね。

 という意味では、白鳥さんの噺にも、川柳川柳が出てきたり。まあ、そういうのを喜ぶ落語ファン向けではあっても、続くとちょっとね、と思ったことも確か。それと、目白の土手で食べる卵焼きや、(特に)マッコリが、あまりに気持ち悪いんですけど(泣)。

 などなどと書いたけど、試みとしては面白いんじゃないかと思う。市馬師匠は普通にいつもの噺をしてればいい、みたいな会だけど、なかなか相手(新作の2人と観客)は手強いのではありますまいか。という意味では、実は白鳥さんのスタンスが一番いいのかもね。

 さて、喬太郎さんから次回の予告がありまして、たしか7月17日に、「それぞれのお菊の皿」とのこと。こういう噺はタイプじゃない市馬師匠が汗をかくことに??

 *6時半開演、休憩ナシで8時半終演ということなら、30分後ろへずらしてくれるとアリガタイなあ。

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