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2007年4月

2007.04.29

寄り道コクーン

4月28日(土) 「写楽考」  14:00〜   於・シアターコクーン

作/矢代静一 演出/鈴木勝秀  出演/堤真一(写楽〉、高橋克実(十返舎一九)、長塚圭史(歌麿)、キムラ緑子(お加代・お春)、七瀬なつみ(お米)、西岡徳馬(蔦屋重三郎)

このお芝居は、某カード会社のチケットセンターの先行発売に始まって、何度も買おうとしながら、思いとどまり、今週まで来ていた。
面白そう!と思いつつもためらっていたのは、堤真一と七瀬なつみに、それほど魅力を感じないから、かもしれない。
でも、ずっと気にはなってはいて、ちょうどいい日と席(と値段)が折り合って、めでたく観劇。羽田空港へ行く前に、渋谷に寄り道、の巻。

一番見たかったのは長塚圭史だったのだが……うっわ〜、時代劇の扮装が似合わない!! チョンマゲが合わないのは、ひょろり長身に顔が小さいからかなあ。
 なんか彼だけが、別の時空にいるような感じ。この違和感が最後まで消えなかった。

 ストーリーは、なぜ写楽が忽然と世に現れ10カ月しか活動せずに消えたのか、写楽とは誰なのか、への答えではある。
 ……のだが、絵に対する情熱の部分が、そうなの?という感じ。歌麿にしても同じで、要するに観念に中途半端に走ってるように思えた。

 台詞がどことなくお説教くさい気もしたし、いろんな意味で中途半端だったのでは。

個人的に受けた小ネタ
・進行役の十返舎一九は10カ月を「じゅっかげつ」と発音。高島俊男氏が黙ってないよ、きっと。キミは「じっぺんしゃ」ではありますまいか。
・「歌麿師匠」というのがどうしても歌丸師匠に聞こえちゃって(爆)。

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2007.04.25

森美術館が疲れるワケは?

4月25日(水) 「日本美術が笑う」「笑い展」 於・森美術館 5月6日まで

 この展覧会って、1月27日に始まったのに、相変わらずギリギリにしか行かない私である。こんなことだから府中市美術館「動物絵画の100年」も行きそびれちゃうんだ(喝。ま、最終的には風邪のためですが)。

 森美術館に行くと、いつもヘロヘロになって帰ってくるけど、今日は元気いっぱいだ!と、途中まではかなり快調。まず「日本美術が笑う」の土偶・埴輪からスタートして、そのおおらかさに気分もゆったり。そこから、コーナーとしては、「意味深な笑み(寒山拾得、麗子像など)」「笑いのシーン(放屁合戦絵巻など)」「いきものへの視線」「神仏が笑う」と続く。

 なかなかこういう切り口の展覧会はないような気がするけど、目の付け所が面白いんだね。蕭白・暁斎・蘆雪らのインパクトのある絵や、木喰・円空の仏像、達磨図などなど、ゆっくり楽しんだ。収穫は、以前、聞いたことのある「つきしま物語絵巻」(日本民藝館)を見られたこと。稚拙味と解説にあったと思うけど、下手ウマとも違うし、なんなんだ、という絵です(←見なきゃわからないですが。沢野ひとし画伯を思い出してもいいですかねー)。あとは、奇想系の人では蕭白が好きだなとか、若冲の水墨画がいい、などなど思いながら見て回った。

 そこから、現代美術の「笑い展」へと会場はつながっている。これが曲者なのよね。いまチラシを見ると、「世界中から集結した約50名の現代アーティストによる映像、写真、インスタレーションなど約200点」とあって、すっとばしながら見ても、たいそう疲れる。ここにある、さまざまな「笑い」の一つ一つが強烈で、自分の中で収拾がつかなくなる感じ。

 で、ドーンと疲れちゃったわけだけれど、よく考えたら、美術館の構造じたいも私を疲れさせてるんじゃないか、と思い当たった。なんか空間的に余裕がないじゃない? 次から次へと、エネルギッシュな作品が押し寄せて来て。そもそも六本木ヒルズにたどり着いて、ヤレヤレと思いつつチケットを買ってそこから52階までエレベーターで上がり・・・。というところからして、挑戦的(私にとっては)なんだもん!

 近くに新国立美術館、サントリー美術館もできて、なかなか楽しみな場所でもあり、こういう企画があれば、また行くとは思うけど、相性はよくないのです。

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2007.04.23

小劇場の風の音

4月23日(月) 「黒テント第62回公演 かもめ」 19:00~ 於・シアターイワト

作/アントン・チェーホフ 訳/小田島雄志 演出/斎藤晴彦 出演/足立昌弥(トレープレフ[コンスタンチン])、遠藤良子(ニーナ)、斎藤晴彦(トリゴーリン)、横田桂子(イリーナ)ほか

 いつもなら、せいぜい「へぇ」と思うだけで見には行かないと思うのだけれど、二つの要素が重なって、「どれどれ」という気分で初・黒テント。その一。訳者が小田島氏ということ。えーっ、チェーホフも訳してらっしゃるの? と思いきや、マイケル・フレインの英訳からで、白水uブックスにも入っている。小田島氏が直接この芝居をPRされた場に、居合わせたので・・・。そして、その二。会場がシアターイワトであるといういこと。昨年、「いわと寄席」に2度ばかり伺い、雰囲気はわかっていた。というわけで、名前だけは聞いたことのあった「黒テント」で、チェーホフも「かもめ」は初めてであった。

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2007.04.22

テロの時代を生きる:イギリスの場合

4月21日(土) 「CLEANSKINS/きれいな肌」 13:00~ 於・新国立劇場小劇場

作/シャン・カーン 翻訳/小田島恒志 演出/栗山民也 出演/銀粉蝶(母ドッティ)、北村有起哉(弟サニー)、中嶋朋子(姉ヘザー)

 もちろん、北村さんが出演するから、という理由だけで見に行ったわけだが、しかし、CLEANSKINSっていったい何、とは思っていた。

 プログラムの最初に(目次の下)、「CLEANSKINSとは」とあって、①きれいな肌 ②焼き印のない家畜 ③群れからはぐれた者 ④前科のない者 ⑤白人のイスラームへの改宗者 の5つが挙げられ、さらに解説がついている。要は、派生的に生まれた意味の「警察がマークすべきリストに載っていない人物」から、さらにロンドン・テロを経て「前科のないテロ容疑者」の意で爆発的に使われるようになった、とのこと。

 では、あえて日本語タイトルに「/きれいな肌」とついている意味は? と考えつつ、開演を待つ。この作品は、新国立劇場がシャン・カーンに委嘱したもので、世界初演とのこと。カーン氏は、ロンドン生まれのパキスタン系イギリス人。

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2007.04.18

最後の「花見」は能楽堂

4月18日(水) 「第38回 野村狂言座」 18:30~ 於・宝生能楽堂

今参(いままいり)」高野和憲(大名)、石田幸雄(太郎冠者)、深田博治(阪東方の者) 「見物左衛門」万之介--休憩--「花折」万作(新発地)、万之介(住持)、萬斎、深田博治、月崎晴夫、竹山悠樹、破石晋照、石田淡朗

 4月も半ばをすぎたというのに、今日の気温は11~12度とか。昼過ぎから雨も降り出して、新緑が濡れてます。そんなお天気だけど、宝生能楽堂では「名残りの花見」とばかり、楽しい宴が繰り広げられたのだった。

 その「花折」は、お能の「西行桜」のパロディとプログラムに書いてある。あちらは桜の精が出てくる幻想的な曲だけど、「花折」は徹底して世俗的というか庶民だわ! お酒を飲んで謡い舞う、そのさまも浮き浮きする感じ。竹山さんの舞が、スッとして大きくて印象に残っている。もちろん万作さんは別格というか、ね。

 「見物左衛門」は、言わば一人芝居の狂言。深草祭に出かけた見物左衛門があっちこっち見て回る。ちょっとだけ「家ほめ」を思い出す瞬間も(笑)。とにかく一人で、やりとりを聞かせるんだから、老獪さが必要よね。「今参」は途中、ちょっと意識を失ってました、ごめんなさい。

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2007.04.17

笑って泣いて・・・コンフィダント

4月16日(月) 「コンフィダント・絆」 19:00~ 於・パルコ劇場

作・演出/三谷幸喜 出演/中井貴一(スーラ)、寺脇康文(ゴーギャン)、相島一之(シュフネッケル)、堀内敬子(ルイーズ)、生瀬勝久(ゴッホ) 音楽・ピアノ演奏/荻野清子

 劇中でたくさんの歌が、ルイーズによって歌われる(すべて荻野さんのオリジナルとのこと)。今も私は「スーラ、ゴッホ、ゴーギャン、パー シュフネッケル♪」と歌いながら、これを書いてます!(これが繰り返し歌われるのですっかり覚えた)

  もう、ほんとに笑ったよ、で、泣いたさ。三谷芝居で泣く自分が信じられないけど、でも・・・。(ネタばれあります)

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2007.04.16

独占しちゃってゴメンナサイ、の落語会

4月14日(土) 「第9回翁庵寄席 落語と芝居はおともだち 2」 18:00~ 於・人形町翁庵

開口一番(立命亭八戒・強情灸)、シークレットゲスト(ラサール石井・ないもの買い)、小宮孝泰・子別れ--仲入り--柳家喬太郎・子別れ

 お芝居や落語(に映画や・・・)が大好きな、人形町・翁庵の若旦那(「若」とつけていいのか微妙なれど)が企画する、年2回の落語会。いつも面白い組み合わせでアッと言わせてくれるのだが、今回はまたスペシャルでしたね~。一昨年、同じく小宮さん、喬太郎さんの会があって、ここで再び出会えるとは。しかもラサールさんまでご登場!!

 お蕎麦屋さんが会場で、定員は30くらい(?)なのが勿体ないというか、見られたのはあまりに贅沢なことでありました。見られなかった皆さん、ごめんなさい。 今までギリギリに到着して最後列に座ってたけど、今回は1時間も前に行ってしまい(様子を見に行ってそのまま)、超・至近距離の最前列。ほんと、手を出せば高座の扇子も取れちゃう(笑)。

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2007.04.13

落語週間、途中経過

 今週は落語が集中しています。とりあえず半分終了。落語会通いと自宅仕事(だって諸費用を捻出せねば)のため、感想などを書く余裕がありません。行ったのは次の二つ。

 4月11日(水)「市馬落語集」にて、「お化け長屋」と「中村仲蔵」

 4月12日(木)「べらぼうにぶらぼう 2」にて、伝の会による三味線(+太鼓、長唄。二人椀久など)と、柳家喬太郎「三味線栗毛」、そして桜劇場と題した寸劇&劇中落語「浦島太郎」

 この後、予定では14日(土)に、喬太郎さんの落語とビックリ企画(?)、15日(日)に市馬さんと桂文我さんを聞く予定。どうしてこんなに集中しちゃったのか!

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2007.04.09

二代目中村錦之助!

4月8日(日) 「四月大歌舞伎 夜の部」 14:30~ 於・歌舞伎座

「源平布引滝 実盛物語」仁左衛門(実盛)、彌十郎(瀬尾十郎)、亀蔵(九郎助)ほか 「口上」 「双蝶々曲輪日記 角力場」錦之助(放駒長吉/山崎屋与五郎)、富十郎(濡髪長五郎)、福助(藤屋吾妻)ほか 「魚屋宗五郎」勘三郎(宗五郎)、時蔵(おはま)、錦之助(磯部主計之助)、我當(浦戸十左衛門)ほか

 チャンスがあれば見に行きたいと思っていた襲名披露の今月。口上のある「夜の部」でラッキーなチケットに巡り会ったので、迷わず行ってきた。珍しく20分ほど前に到着したら、そんな時に限ってまだ開場しておらず、歌舞伎座前は大混雑。結局、開場したのは4時15分くらいだった。

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2007.04.07

祝・開場十周年!

4月7日(土) 「世田谷パブリックシアター開場十周年記念 翁・三番叟」 14:00~

翁・三番叟 三日之式 子宝」翁・観世銕之丞、三番叟・野村萬斎、面箱・竹山悠樹、千歳・観世淳夫 「三本柱」果報者・野村万作、太郎冠者・深田博治、次郎冠者・高野和憲、三郎冠者・月崎晴夫

 開場十周年の記念プログラム。4月5日~8日の4回公演である(ただし5日は一般の見物は若干の当日券のみとのこと。第一、平日の昼間)。翁のシテは、観世清和、梅若六郎、観世銕之丞、観世榮夫というすごい人たちが日替わりだし、三番叟が万作/萬斎(それによって狂言が三本柱か靫猿に)。いつのチケットを取るかで頭を悩ませた。

 しかもプログラムによると、今回の観世流翁の「初日・二日・三日・四日之式」というのは、勧進能の各日の冒頭に演じられる、翁の演式を日毎に変化させるという室町時代の故実に基づくもので、日毎に詞章に替文句を使い、装束にも変化があるのだそう。そんなこととは全く知らなかった。 

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2007.04.05

嵐を呼ぶ落語?(笑)

4月4日(水) 「若手研精会OB連落語会 昔若庵」 18:45~ 於・国立演芸場

開口一番・春風亭一之輔(代脈)、桂平治・源平盛衰記、柳亭市馬・雛つば、入船亭扇遊・お見立て--仲入り--柳家喜多八・あくび指南、古今亭志ん橋・風呂敷

 長きにわたり「日本演芸若手研精会」を主宰し、二つ目の噺家のなかから有望の若手を自ら選び、芸の修業の場と機会を提供し、平成18年夏「三百回記念の会」を催した。この間、優れた落語家を世に送り出すことに専ら心を砕き、ひたすら演芸界の発展向上に尽力してきたもので、その功績はきわめて大きい。ということで、2006年度の松尾芸能賞の功労賞を受賞された稲葉さんが、続けてこられた研精会のOBによる落語会。今回が2回目である。少し前の朝日新聞にも、稲葉さんの記事(とこの会の告知)が載っていた。

 しかし午後からすごい雨と雷で、たまたま別の会のために上京してきた新潟の人から「市馬さんが落語をやったせい?」などというメールが届いたのでした。

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2007.04.03

たっぷり歌舞伎に浸った、名古屋の一日(追記あり)

4月2日(月) 「陽春花形歌舞伎」 11:00~ 於・御園座

通し狂言 盟三五大切」三津五郎(薩摩源五兵衛/家主)、菊之助(小万)、橋之助(笹野屋三五郎)、彦三郎(富森助右衛門)、團蔵(ごろつき勘九郎)ほか 「芋掘長者」三津五郎、菊之助、橋之助、亀三郎、亀寿、松也、秀調

 昨日アップした丸善落語会を、ことさら「ついで」と強調しなくてもいいんだけど、やっぱり気持ちとしては、御園座遠征! なので。私はホテルから歩いて行ったのだけれど、地下鉄の伏見駅からもすぐで、とても便利な場所にある。開場は10時半かなぁと思いつつ、少し早めに行ったら、もう開場していた! 入り口が何カ所もあるんだね~。地元の人に取って貰った席は、久しぶりに花道の近くで、表情を間近にみることができてラッキー。

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2007.04.02

名古屋まで(ついでに)落語を聞きにいった

4月1日(日) 「丸善落語会 第二部」 16:30~ 於・丸善(名古屋)

Maruzen ←ネタはこちら

 名古屋といえば栄が中心地、なんだよね、昔から。そんな栄にある丸善にて行われている落語会も、今回で25回目とのこと。第一部は12時半からで、顔ぶれは二部と全く同じだけれど、違うネタなので、続けて見た人も多数いたもよう。私は先にホテルにチェックインして、通りの左右をきょろきょろしながら歩き、30分ほど前に丸善着。ずら~っと6基ほどが1列に並んでるエレベーターって珍しくない? どれが来たのかわからず待ちぼうけだったり、乗ってからもドアがなかなか閉まらなかったり(「閉」ボタンがない)、会場の6階に着いたときにはグッタリしてたぞ(笑)。入り口では談春さんがサインを入れつつエンタクシーを売ってらっしゃいました。

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2007.04.01

さて今月は・・・《4月の巻》

4月1日(日) 「今月の、予定は未定!(^^)!」 出没予定メモ

歌舞伎・・・陽春花形歌舞伎(御園座)

能・狂言・・・「翁・三番叟/三本柱」、野村狂言座

落語・・・丸善落語会(名古屋)、昔若庵、市馬落語集、べらぼうにぶらぼう2、翁庵寄席、本屋で落語(青山)

演劇・・・コンフィダント-絆、クリーンスキンズ、かもめ

 今月は名古屋に行くのでワクワク。初・御園座でございます。残るは博多座かぁ・・・。

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