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2007.04.25

森美術館が疲れるワケは?

4月25日(水) 「日本美術が笑う」「笑い展」 於・森美術館 5月6日まで

 この展覧会って、1月27日に始まったのに、相変わらずギリギリにしか行かない私である。こんなことだから府中市美術館「動物絵画の100年」も行きそびれちゃうんだ(喝。ま、最終的には風邪のためですが)。

 森美術館に行くと、いつもヘロヘロになって帰ってくるけど、今日は元気いっぱいだ!と、途中まではかなり快調。まず「日本美術が笑う」の土偶・埴輪からスタートして、そのおおらかさに気分もゆったり。そこから、コーナーとしては、「意味深な笑み(寒山拾得、麗子像など)」「笑いのシーン(放屁合戦絵巻など)」「いきものへの視線」「神仏が笑う」と続く。

 なかなかこういう切り口の展覧会はないような気がするけど、目の付け所が面白いんだね。蕭白・暁斎・蘆雪らのインパクトのある絵や、木喰・円空の仏像、達磨図などなど、ゆっくり楽しんだ。収穫は、以前、聞いたことのある「つきしま物語絵巻」(日本民藝館)を見られたこと。稚拙味と解説にあったと思うけど、下手ウマとも違うし、なんなんだ、という絵です(←見なきゃわからないですが。沢野ひとし画伯を思い出してもいいですかねー)。あとは、奇想系の人では蕭白が好きだなとか、若冲の水墨画がいい、などなど思いながら見て回った。

 そこから、現代美術の「笑い展」へと会場はつながっている。これが曲者なのよね。いまチラシを見ると、「世界中から集結した約50名の現代アーティストによる映像、写真、インスタレーションなど約200点」とあって、すっとばしながら見ても、たいそう疲れる。ここにある、さまざまな「笑い」の一つ一つが強烈で、自分の中で収拾がつかなくなる感じ。

 で、ドーンと疲れちゃったわけだけれど、よく考えたら、美術館の構造じたいも私を疲れさせてるんじゃないか、と思い当たった。なんか空間的に余裕がないじゃない? 次から次へと、エネルギッシュな作品が押し寄せて来て。そもそも六本木ヒルズにたどり着いて、ヤレヤレと思いつつチケットを買ってそこから52階までエレベーターで上がり・・・。というところからして、挑戦的(私にとっては)なんだもん!

 近くに新国立美術館、サントリー美術館もできて、なかなか楽しみな場所でもあり、こういう企画があれば、また行くとは思うけど、相性はよくないのです。

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コメント

麗子像って、居間に飾っておいて夜中にトイレに立った時に通りかかったりしたらおっかないだろうなって思うんですが…笑ってるんですか?あのひと…
それと、ヘタウマはいろいろあれど、円空仏だけは子供のいたずらにしか見えない…私はやっぱり芸術を解さない野暮やろうなのでしょうか(涙)

投稿: 猫並 | 2007.04.26 07:50

猫並さま
麗子像ねぇ・・・モナ・リザや寒山拾得図にインスパイアされて誕生したんだそうですよ。麗子が三味線を弾いてる画は、そうこわくなかったけど。
円空はたしか解説にも「子供のいたずら」という言葉があったように思いますが、本人にも芸術作品を作ってる気はさらさらなかったでしょうね。蕭白「美人図」など、猫並さんはお気に召すかも(気に入ってるのは私か!)

投稿: きびだんご | 2007.04.26 09:24

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