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2007.04.07

祝・開場十周年!

4月7日(土) 「世田谷パブリックシアター開場十周年記念 翁・三番叟」 14:00~

翁・三番叟 三日之式 子宝」翁・観世銕之丞、三番叟・野村萬斎、面箱・竹山悠樹、千歳・観世淳夫 「三本柱」果報者・野村万作、太郎冠者・深田博治、次郎冠者・高野和憲、三郎冠者・月崎晴夫

 開場十周年の記念プログラム。4月5日~8日の4回公演である(ただし5日は一般の見物は若干の当日券のみとのこと。第一、平日の昼間)。翁のシテは、観世清和、梅若六郎、観世銕之丞、観世榮夫というすごい人たちが日替わりだし、三番叟が万作/萬斎(それによって狂言が三本柱か靫猿に)。いつのチケットを取るかで頭を悩ませた。

 しかもプログラムによると、今回の観世流翁の「初日・二日・三日・四日之式」というのは、勧進能の各日の冒頭に演じられる、翁の演式を日毎に変化させるという室町時代の故実に基づくもので、日毎に詞章に替文句を使い、装束にも変化があるのだそう。そんなこととは全く知らなかった。 

 とはいえ、見に行けるのは実質、土日のどちら?ということだったのだけれど、まあ見たことのない狂言「三本柱」を選んだ、というところかな。今年は1月に「翁」を見ていないので、こういうお祝いの時に見られてうれしい。

 今まで私が見た「翁」はすべて観世九皐会(矢来能楽堂)で観世喜之師のもの。パブリックシアターは全く違う空間だし、そもそも私の席が、正面を斜め右から見るような位置で、これは能楽堂ではありえない。比較的前方だったが、後ろでも正面から見るのと、どちらがよかったのか?(でも選ぶ余地はなかったから仕方ない)

 空間が広いだけに緊張感は分散するのだけれど、でも、力強いエネルギーを感じさせる翁と三番叟であった。だいたいの詞章はわかったので、少しは進歩したのかもしれん。三番叟の後段、鈴ノ段でほんとに気持ちが高揚して、そこから最後に、後方へ伸びた橋掛りから暗黒の中へ消えていく、というのが、パブリックシアター能舞台らしくて、ドラマティックだった。

 「三本柱」もほんとに目出度く楽しい狂言。翁の面箱・竹山くんを含めて、万作家の若手がしっかり成長していることもまた、嬉しいことだなあと思ったのだった。

 こんなに演出が違うなら、明日も見ることにしておけばよかったか、という後悔もあるけれど(知人は安い席で2日見るとのこと。そういう選択もあったと気づいたが)、でも、あらゆる舞台は「一期一会」だから、また今後、いろいろな翁を見られればいい、と思っている。 

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コメント

私は今日(日曜日)見てきました。
キャンセル待ちでようやく三階を押さえたのに、上から見下ろしていたら壱階のまん前に空席?!サルになって登場…なんで?
パブリックシアターにフラれやすい私は、あの3つ橋掛かりも今日やっと初めて見られたところです(^^ゞ

投稿: 猫並 | 2007.04.08 21:23

猫並さま
いま、がぜん上の方から見てみたい気持ちがわき起こってます。
次の機会には、2階か3階から見てみよう。
橋掛かりや照明など、パブリックシアターらしさがあって、
つい見に行ってしまいます。
今回は高かったけど、あの顔ぶれだし・・・ご祝儀気分。

投稿: きびだんご | 2007.04.08 23:23

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